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== [[/Modeling|'''モデリング''']] ==
 
2019/07/12更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/Modeling )
 
  
== [[/More_Features|'''その他の機能''']] ==
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== [[/UI|ユーザーインターフェイス]] ==
2019/07/12更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/More_Features )
 
  
== [[/Import_Export|'''インポート・エクスポート''']] ==
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Blender 2.80のユーザーインターフェイスが一新、多数の機能の発見と使用が簡単になりました。
2019/07/11更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/Import_Export )
 
  
== [[/Animation|'''アニメーションとリギング''']] ==
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インターフェイスは皆さんが制作する作品に集中できるよう、新しいダークテーマとモダンアイコンセットで、リデザインされました。キーボード、マウス、タブレットインタラクションは新しいデフォルトである、左クリック選択でリフレッシュされ、Quick Favorites(お気に入りツール)メニューはよく使うツールにすばやくアクセスできます。Properties Editor(プロパティエディター)と Preferences(Blender設定)のレイアウトも更新されました。
2019/07/11更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/Animation )
 
  
== [[/Layers|'''ビューレイヤーとコレクション''']] ==
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Template(テンプレート)と Workspace(ワークスペース)で、スカルプティングやテクスチャペインティング、モーショントラッキングのような作業をすばやく開始できます。これらは自分にとって効率のいい作業環境になるようカスタマイズ可能です。
2019/07/11更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/Layers )
 
  
== [[/Tools|'''ツール''']] ==
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== [[/Tools|ツールとギズモ]] ==
2019/07/11更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/Tools )
 
  
== [[/UI|'''ユーザーインターフェイス''']] ==
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3DビューポートとUVエディターに新しいツールバーに加え、新しいインタラクティブツールとギズモが追加されました。これらは新しいユーザーの Blender の使用の開始が、現在のユーザーには従来判りづらいキーの組み合わせが必要だったツールの、発見と使用が簡単になります。
2019/07/11更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/UI )
 
  
== [[/Cycles|'''Cycles''']] ==
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ツール用ギズモと同時に、ライトやカメラ、構図の下絵などの様々な要素にも形状やその他属性を調整するハンドルが付きました。
2019/07/11更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/Cycles )
 
  
== [[/Grease_Pencil|'''グリースペンシル''']] ==
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== [[/EEVEE|Eevee]] ==
2019/07/11更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/Grease_Pencil )
 
  
== [[/EEVEE|'''Eevee''']] ==
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Eevee は新しい物理ベースのリアルタイムレンダラーです。最終フレームのレンダラーと、アセット作成用の Blender のリアルタイムビューポートを駆動するエンジンの両方の側面を持ちます。
2019/07/11更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/EEVEE )
 
  
== [[/Viewport|'''ビューポート''']] ==
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ボリューメトリクス、スクリーンスペース反射と屈折、サブサーフェススキャッタリング、ソフトとコンタクトシャドウ、被写界深度、カメラモーションブラーとブルームのような、最新の機能もあります。
2019/07/11更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/Viewport )
 
  
== [[/Python_API|'''Python API''']] ==
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Eevee のマテリアルの作成は、現存のシーンのレンダリングが簡単にできるよう、Cycles と同じシェーダーノードを使用します。Cycles ユーザーにとっては、Eevee は素晴らしいリアルタイムプレビューになります。ゲームアーティストにとっては、Principled(プリンシプル)BSDF が多くのエンジンで使用されているシェーディングモデルと互換性があります。
2019/1/16更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/Python_API )
 
  
== [[/Depsgraph|'''依存グラフ''']] ==
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== [[/Viewport|ビューポート]] ==
2018/12/24更新(原文: https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80/Depsgraph )
 
  
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シーンを様々な方法で表示する、新しくモダンな3Dビューポートです。
  
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新しい Workbench レンダーエンジンは、シーンレイアウトやモデリング、スカルプティングのような、ビューポートで行われる作業のために設計されました。Eevee はビューポートにインタクティブなモデリングや PBR マテリアルによるペインティングを実現します。
  
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オーバーレイは、どのユーティリティをレンダーの上に表示するかどうかを細かくコントロールできます。また、Eevee や Cycles レンダープレビューの上に表示されていますので、フルシェーディングのシーンの編集やペイントも可能です。。
  
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== [[/Grease_Pencil|Grease Pencil(グリースペンシル)]] ==
  
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グリースペンシルが、完全な2Dドローイングとアニメーションシステムになりました。
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グリースペンシルオブジェクトは Blender のネイティブな一部となり、現存のオブジェクトの選択、編集、管理、リンクツールと統合されました。ストロークはレイヤーでまとめられ、マテリアルとテクスチャでシェーディングされます。ストローク用のドローモードの他にも、メッシュのように編集、スカルプト、ウェイトペインティングが可能です。
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モディファイアーをストロークのデフォームや生成、色づけに使用できます。Array(配列)、Subdivision Surface(サブディビジョンサーフェス)、Armature(アーマチュア)デフォームのような、よく使用されるメッシュモディファイアーと同等の物がストローク用にもあります。ブラーやシャドウ、リムライトのようなレンダリングエフェクトも利用可能です。
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== [[/Cycles|Cycles]] ==
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物理ベースのヘアーとファーのレンダリングが、Principled Hair BSDF(プリンシプルヘアーBSDF)によって簡単になりました。Principled Volume(プリンシプルボリューム)シェーダーは、煙や火のようなボリュームマテリアルのセットアップが簡単にできます。Random Walk(ランダムウォーク)サブサーフェススキャッタリングは、薄くて曲がっているオブジェクトでの結果がもっと正確になります。
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ラウンドコーナーをレンダリングする Bevel(ベベル)シェーダーが追加されました。Ambient Occlusion(アンビエントオクルージョン)シェーダーはプロシージャルテクスチャリングに利用できるようになりました。
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Cryptomatte はコンポジティング用のマットを効率よく作成する、スタンダードの一つです。Cycles がレンダーパスを出力する必要があり、これを後で Blender のコンポジターや他の Cryptomatte に対応したコンポジターで、特定のオブジェクト用のマスクを作成するのに利用できます。
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新しい Displacement(ディスプレイスメント)ノードと共に、Vector Displacement(ベクターディスプレイスメント)に対応しました。新しい Offscreen Dicing Scale(オフスクリーンダイシングスケール)は、Adaptive Subdivision(アダプティブサブディビジョン)を使用し、メモリ使用量を大きく削減します。
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CPU と GPU レンダリングの統合や、OpenCL 開始とレンダリング時間の大幅な改善、GPU メモリに入らないシーンの CUDA 対応など、多数のレンダリングの最適化が行われました。
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== [[/Layers|Collection(コレクション)]] ==
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レイヤーとグループがコレクションに置き換えられました。
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これらはシーン内のオブジェクトをまとめたり、オブジェクトのグループのインスタンス化、.blend ファイル間でオブジェクトのグループのリンクに使用されます。
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アウトライナーはシーン内のコレクションとオブジェクトの概要を提供し、ドラッグアンドドロップで簡単にまとめることができます。3Dビューポートでも、オブジェクトのコレクション間の移動を素早く行うことができます。
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3Dビューポートでの表示の細かいコントロールが追加。オブジェクトタイプによる非表示同様、一時的な非表示と永続的な非表示が区別されています。
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== [[/Modeling|モデリング]] ==
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複数のメッシュを一緒に編集モードで編集できるようになりました(UVマッピングを含む)。アーマチュア編集とポージングもマルチオブジェクトに対応しており、簡単に複数のキャラクターをアニメーションできます。
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カスタム法線編集が、さらにパワフルなツールとモディファイアーで一新しました。ベベルはノーマルの Hardening(ハード化)と Miter(留め継ぎ)パターンに対応しました。
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サブディビジョンサーフェスが OpenSubdiv を使用するようになり、クリース処理がパワフルになり、他のソフトウェアとの互換性も向上しました。
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== [[/Animation|アニメーションとリギング]] ==
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多数の新しいコンストレイント、モディファイアー、Bendy Bone(ベンディボーン)機能がリギング用に追加されました。
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新しいキーフレームの視覚化と編集ツールが追加。NLA Editor が複雑なリグに対応し、新しいブレンドモードの追加とキーフレーム挿入の改善が行われました。
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ドライバーの編集が、便利なドライバー編集ポップオーバーにより、その場で行えるようになりました。
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== [[/Import_Export|インポートとエクスポート]] ==
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Khronos glTF 2.0 importer と exporter が Blender にバンドルされました。このファイルフォーマットは、3Dシーンを効率的に読み込むために設計されており、ゲームエンジンと Web 上の3Dコンテンツでよく利用されています。
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COLLADA と Alembic の対応が改善しました。
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動画のインポートとエクスポートで、メタデータと WebM ファイルフォーマットに対応しました。
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== [[/Depsgraph|依存グラフ]] ==
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コアモディファイアーとアニメーション評価システムが書き直され、パフォーマンスが向上、新機能への道を開きます。
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モダンなマルチコア CPU では、多数のオブジェクトや複雑なリグのあるシーンが飛躍的に高速化する可能性があります。
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== [[/More_Features|その他の機能]] ==
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Unit(単位)システムが表示と編集の単位、別の数量をコントロールできるよう改善されました。
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Cloth(クロス)物理演算が、もっとリアルなクロススプリングモデルや、力の細かいコントロールにより、信頼性と衝突判定の安定性が向上しました。
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Background images(下絵)が Image(画像)オブジェクトで置き換えられ、シーンの一部として管理やトランスフォーム可能に。
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Video Sequencer(動画シーケンサー)のキャッシュシステムが書き直され、パフォーマンスとコントロールが改善しました。
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== [[/Removed_Features|削除された機能]] ==
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Blender Internal(Blender 内部)レンダーが削除され、Eevee と Cycles レンダーにリプレースされました。
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Blender Game Engine も削除されました。[https://godotengine.org/ Godot エンジン]のような、もっとパワフルなオープンソースの代替を使用することをお勧めします。
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== [[/Python API|Python API]] ==
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Blender 2.80では API の互換性が失われています。アドオンとスクリプトを2.80で実行するには新機能の処理と、API の一貫性と信頼性を向上させるための変更への適合の、両面においてアップデートが必要です。
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== [[/Add-ons|アドオン]] ==
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2.79の大半のアドオンは2.80でも利用可能です。新しいアドオンが少し追加、そして少し削除されました。
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{{clr}}
  
  
 
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上記リリースノートは原文のライセンスを継承し、すべて[http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/ クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス]の下に提供されています。
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このリリースノートは原文のライセンスを継承し、すべて[http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/ クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス]の下に提供されています。
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翻訳内容の保証は一切しません。
  
 
原文:[https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80 Reference/Release Notes/2.80 - Blender Developer Wiki]([https://blender.org/ Blender Foundation]) 翻訳:[https://blender.jp/ yamyam]
 
原文:[https://wiki.blender.org/wiki/Reference/Release_Notes/2.80 Reference/Release Notes/2.80 - Blender Developer Wiki]([https://blender.org/ Blender Foundation]) 翻訳:[https://blender.jp/ yamyam]

2019年7月12日 (金) 21:35時点における版

Blender 2.80 リリースノート

Blender 2.80 Release Candidate のダウンロード


ユーザーインターフェイス

Blender 2.80のユーザーインターフェイスが一新、多数の機能の発見と使用が簡単になりました。

インターフェイスは皆さんが制作する作品に集中できるよう、新しいダークテーマとモダンアイコンセットで、リデザインされました。キーボード、マウス、タブレットインタラクションは新しいデフォルトである、左クリック選択でリフレッシュされ、Quick Favorites(お気に入りツール)メニューはよく使うツールにすばやくアクセスできます。Properties Editor(プロパティエディター)と Preferences(Blender設定)のレイアウトも更新されました。

Template(テンプレート)と Workspace(ワークスペース)で、スカルプティングやテクスチャペインティング、モーショントラッキングのような作業をすばやく開始できます。これらは自分にとって効率のいい作業環境になるようカスタマイズ可能です。

ツールとギズモ

3DビューポートとUVエディターに新しいツールバーに加え、新しいインタラクティブツールとギズモが追加されました。これらは新しいユーザーの Blender の使用の開始が、現在のユーザーには従来判りづらいキーの組み合わせが必要だったツールの、発見と使用が簡単になります。

ツール用ギズモと同時に、ライトやカメラ、構図の下絵などの様々な要素にも形状やその他属性を調整するハンドルが付きました。

Eevee

Eevee は新しい物理ベースのリアルタイムレンダラーです。最終フレームのレンダラーと、アセット作成用の Blender のリアルタイムビューポートを駆動するエンジンの両方の側面を持ちます。

ボリューメトリクス、スクリーンスペース反射と屈折、サブサーフェススキャッタリング、ソフトとコンタクトシャドウ、被写界深度、カメラモーションブラーとブルームのような、最新の機能もあります。

Eevee のマテリアルの作成は、現存のシーンのレンダリングが簡単にできるよう、Cycles と同じシェーダーノードを使用します。Cycles ユーザーにとっては、Eevee は素晴らしいリアルタイムプレビューになります。ゲームアーティストにとっては、Principled(プリンシプル)BSDF が多くのエンジンで使用されているシェーディングモデルと互換性があります。

ビューポート

シーンを様々な方法で表示する、新しくモダンな3Dビューポートです。

新しい Workbench レンダーエンジンは、シーンレイアウトやモデリング、スカルプティングのような、ビューポートで行われる作業のために設計されました。Eevee はビューポートにインタクティブなモデリングや PBR マテリアルによるペインティングを実現します。

オーバーレイは、どのユーティリティをレンダーの上に表示するかどうかを細かくコントロールできます。また、Eevee や Cycles レンダープレビューの上に表示されていますので、フルシェーディングのシーンの編集やペイントも可能です。。

Grease Pencil(グリースペンシル)

グリースペンシルが、完全な2Dドローイングとアニメーションシステムになりました。

グリースペンシルオブジェクトは Blender のネイティブな一部となり、現存のオブジェクトの選択、編集、管理、リンクツールと統合されました。ストロークはレイヤーでまとめられ、マテリアルとテクスチャでシェーディングされます。ストローク用のドローモードの他にも、メッシュのように編集、スカルプト、ウェイトペインティングが可能です。

モディファイアーをストロークのデフォームや生成、色づけに使用できます。Array(配列)、Subdivision Surface(サブディビジョンサーフェス)、Armature(アーマチュア)デフォームのような、よく使用されるメッシュモディファイアーと同等の物がストローク用にもあります。ブラーやシャドウ、リムライトのようなレンダリングエフェクトも利用可能です。

Cycles

物理ベースのヘアーとファーのレンダリングが、Principled Hair BSDF(プリンシプルヘアーBSDF)によって簡単になりました。Principled Volume(プリンシプルボリューム)シェーダーは、煙や火のようなボリュームマテリアルのセットアップが簡単にできます。Random Walk(ランダムウォーク)サブサーフェススキャッタリングは、薄くて曲がっているオブジェクトでの結果がもっと正確になります。

ラウンドコーナーをレンダリングする Bevel(ベベル)シェーダーが追加されました。Ambient Occlusion(アンビエントオクルージョン)シェーダーはプロシージャルテクスチャリングに利用できるようになりました。

Cryptomatte はコンポジティング用のマットを効率よく作成する、スタンダードの一つです。Cycles がレンダーパスを出力する必要があり、これを後で Blender のコンポジターや他の Cryptomatte に対応したコンポジターで、特定のオブジェクト用のマスクを作成するのに利用できます。

新しい Displacement(ディスプレイスメント)ノードと共に、Vector Displacement(ベクターディスプレイスメント)に対応しました。新しい Offscreen Dicing Scale(オフスクリーンダイシングスケール)は、Adaptive Subdivision(アダプティブサブディビジョン)を使用し、メモリ使用量を大きく削減します。

CPU と GPU レンダリングの統合や、OpenCL 開始とレンダリング時間の大幅な改善、GPU メモリに入らないシーンの CUDA 対応など、多数のレンダリングの最適化が行われました。

Collection(コレクション)

レイヤーとグループがコレクションに置き換えられました。

これらはシーン内のオブジェクトをまとめたり、オブジェクトのグループのインスタンス化、.blend ファイル間でオブジェクトのグループのリンクに使用されます。

アウトライナーはシーン内のコレクションとオブジェクトの概要を提供し、ドラッグアンドドロップで簡単にまとめることができます。3Dビューポートでも、オブジェクトのコレクション間の移動を素早く行うことができます。

3Dビューポートでの表示の細かいコントロールが追加。オブジェクトタイプによる非表示同様、一時的な非表示と永続的な非表示が区別されています。

モデリング

複数のメッシュを一緒に編集モードで編集できるようになりました(UVマッピングを含む)。アーマチュア編集とポージングもマルチオブジェクトに対応しており、簡単に複数のキャラクターをアニメーションできます。

カスタム法線編集が、さらにパワフルなツールとモディファイアーで一新しました。ベベルはノーマルの Hardening(ハード化)と Miter(留め継ぎ)パターンに対応しました。

サブディビジョンサーフェスが OpenSubdiv を使用するようになり、クリース処理がパワフルになり、他のソフトウェアとの互換性も向上しました。

アニメーションとリギング

多数の新しいコンストレイント、モディファイアー、Bendy Bone(ベンディボーン)機能がリギング用に追加されました。

新しいキーフレームの視覚化と編集ツールが追加。NLA Editor が複雑なリグに対応し、新しいブレンドモードの追加とキーフレーム挿入の改善が行われました。

ドライバーの編集が、便利なドライバー編集ポップオーバーにより、その場で行えるようになりました。

インポートとエクスポート

Khronos glTF 2.0 importer と exporter が Blender にバンドルされました。このファイルフォーマットは、3Dシーンを効率的に読み込むために設計されており、ゲームエンジンと Web 上の3Dコンテンツでよく利用されています。

COLLADA と Alembic の対応が改善しました。

動画のインポートとエクスポートで、メタデータと WebM ファイルフォーマットに対応しました。

依存グラフ

コアモディファイアーとアニメーション評価システムが書き直され、パフォーマンスが向上、新機能への道を開きます。

モダンなマルチコア CPU では、多数のオブジェクトや複雑なリグのあるシーンが飛躍的に高速化する可能性があります。

その他の機能

Unit(単位)システムが表示と編集の単位、別の数量をコントロールできるよう改善されました。

Cloth(クロス)物理演算が、もっとリアルなクロススプリングモデルや、力の細かいコントロールにより、信頼性と衝突判定の安定性が向上しました。

Background images(下絵)が Image(画像)オブジェクトで置き換えられ、シーンの一部として管理やトランスフォーム可能に。

Video Sequencer(動画シーケンサー)のキャッシュシステムが書き直され、パフォーマンスとコントロールが改善しました。

削除された機能

Blender Internal(Blender 内部)レンダーが削除され、Eevee と Cycles レンダーにリプレースされました。

Blender Game Engine も削除されました。Godot エンジンのような、もっとパワフルなオープンソースの代替を使用することをお勧めします。

Python API

Blender 2.80では API の互換性が失われています。アドオンとスクリプトを2.80で実行するには新機能の処理と、API の一貫性と信頼性を向上させるための変更への適合の、両面においてアップデートが必要です。

アドオン

2.79の大半のアドオンは2.80でも利用可能です。新しいアドオンが少し追加、そして少し削除されました。




このリリースノートは原文のライセンスを継承し、すべてクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

翻訳内容の保証は一切しません。

原文:Reference/Release Notes/2.80 - Blender Developer Wiki(Blender Foundation) 翻訳:yamyam