Dev:JA/Ref/Release Notes/2.80/Add-ons

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Blender 2.80: アドオン

2.79の大半のアドオンは2.80でも利用可能です。新しいアドオンが少し追加、そして少し削除されました。

BlenderKit

この新しいアドオンは、全ユーザーが貢献可能な「オンラインライブラリ」へのアクセスを提供します。

  • マテリアル、モデル、ブラシなどに、このエキサイティングな新しいアドオンでアクセス。
  • 検索、ダウンロード、アップロード、評価が Blender から直接できます。
  • アドオンは Add Mesh(追加メッシュ)カテゴリにあります。
  • 有効化時、3Dビューポートのサイドバーの BlenderKit タブにパネルが表示されます。
  • このプロジェクトの詳細は、www.blenderkit.com にてどうぞ。
BlenderKit インターフェイスでのマテリアルプレビュー
BlenderKit オンラインライブラリからマテリアルをドラッグアンドドロップ

Object Scatter

旧 "Grease Scatter Objects" アドオンは削除されました。その代替が、新しい "Object Scatter" アドオンです。アドオンの動作を、ショートビデオで視聴できます。

このアドオンを使用するには、まずアクティブ化が必要です。 次に散らしたいオブジェクトを選択し、最後に散らすオブジェクトを載せるオブジェクトを選択し(このオブジェクトはアクティブオブジェクトにする必要があります)、そして "Scatter Objects" を検索・実行し、ストロークをドローします。[Esc]キーを押すと、このオペレーターがキャンセルされます。[Enter]キーを押すと、新しいオブジェクトが Blender の複製システムを利用し作成されます。

Bone Selection Sets v. 2.1.0

新機能(D3049にて実装):

  • [Shift]+[Alt]+[W]キーで現在利用可能な Selection Set(選択セット)のポップアップメニューが表示されます。これにより、アニメーターはすばやく3Dビューポート内から選択セットを使用できます。この機能は Sybren 氏の個人ブランチからマージされました。
  • 選択セットのコピーアンドペースト。選択セットのコピーは JSON ドキュメントとしてクリップボードに格納されます。例えば、{"name": "SelectionSet", "bones": ["Bone", "Bone.001"]} のように。JSON の使用により、アニメーターは選択セットのコピー/ペーストを、テキストベースのコミュニケーションチャンネル(IRC、email、バグ報告など)を通じて行うことができます。ペースト時、同じ名前の物が存在していても構わず、新しい選択セットが常に作成されます。このような場合、「.001」のような接尾辞が名前に付きます。

Rigify

Rigify が ZIP ファイルからのカスタムリグパッケージのインストールに対応、カスタムリグを簡単に作成できるよう、関連する API とユーティリティも追加されました。(D4364).

Tri-Lighting

この新しいアドオンは、2.79の Addvanced Obejct アドオンを元にした物です。

  • キー、フィル、バックライトからなる、基本的な3ポイントライトのセットを追加します。
  • Lighting(照明)カテゴリにあります。
  • 有効時、3Dビューポートの Add(追加)メニュー→Light(ライト)→3 Point Lighting にメニューが表示されます。

Align Tools

この新しいアドオンは、addons contrib と nightly ビルドからの物です。

  • 機能:オブジェクトモードで位置、回転、スケールを揃えます。
  • 複数のオブジェクトで動作します。
  • 拡張整列オプションを備えた Advanced Align オペレーター。
  • 3DView(3Dビュー)カテゴリにあります。
  • 有効時、3Dビューポートのサイドバーの Item(アイテム)タブにパネルが表示されます。
Align tools interface

Simplify Curves+

このアドオンは新機能で更新されました。

  • 新しい "Merge by Distance"(距離でマージ)
  • カーブの Edit Mode(編集モード)で動作し、メッシュ編集の "Merge by Distance"(距離でマージ)機能に似ています。
  • インポートした巨大でグチャグチャになったカーブのクリーンアップに便利。
  • Add Curve(追加カーブ)カテゴリにあります。
  • 有効時、3Dビューポートのカーブの Edit Mode(編集モード)の Curve(カーブ)コンテクストメニュー(右クリック)に、Merge by Distance と Simplify Curves が表示されます。

Add Mesh

Add Mesh Extra Objects アドオンに変更があります。

  • Discombobulator が再びスタンドアローンのアドオンになりました。
Discombobulator interface
  • Geodesic Domes も再びスタンドアローンのアドオンに。
  • これらの積年のアドオンは、複雑な機能とメソッドの提供により、メッシュオブジェクト追加メニューの階層を上に移動しました。
  • Add Mesh(追加メッシュ)カテゴリにあります。
  • 有効時、3Dビューポートの Add(追加)メニューにメニューが表示されます。

Atomic Blender .pdb/.xyz Import

2.8用にアップデートされました。

  • 新しいオプションの Utilities パネル。パネルは Preferences(プリファレンス)の Addons(アドオン)タブから有効化できます。
  • .pdb 分子ファイルをインポートし、Utilities パネルでオブジェクトタイプなどを変更できます。
  • Import/Export(インポート/エクスポート)カテゴリにあります。
  • 有効時、File(ファイル)メニュー→ Import(インポート)にメニューが表示されます。
  • Utilities パネルはサイドバーの Create タブにあります。

Edit Mesh Tools

2.8用にアップデートされました。

  • このアドオンは多数の2.79での機能が削除され、スリムになりました。
  • Fillet(面取り)や Extrude(押し出し)、メッシュの要素の操作が中心です。
  • いくつかのビルトインツールは、アドオンが提供するツールと一緒に、メニューにあります。
  • Mesh(メッシュ)カテゴリにあります。
  • 有効時、3Dビューポートの Edit Mode(編集モード)のコンテクストメニュー(右クリック)にメニューがあります。
  • メインパネルはサイドバーの Edit タブです。

Mesh F2

このアドオンは2.8用にアップデートされました。

  • 1D_Inc 氏のおかげでこのアドオンは更新されました。
  • 氏のスタジオツール F2 に合わせ、新しいワークフローオプションがアドオンプレファレンスに付きました。
  • この素晴らしいツールの継続を約束する、堅牢なアップデートです。
  • 主な用途は、Edit Mode(編集モード)でのすばやい面の作成です。
  • Mesh(メッシュ)カテゴリにあります。
  • 有効時、メッシュ Edit Mode(編集モード)で[F]キーでアドオンを使用可能です。

Inset Straight Skeleton

2.79では Inset Poygon だったこのアドオンが、2.8用に変更されました。

  • Inset(差し込み)に Straight Skeleton 法を使用するように。
  • Mesh(メッシュ)カテゴリにあります。
  • 有効後、Edit(編集)メニュー→Search Operator(オペレーターを検索)で検索してください。

Mesh Tissue

このアドオンは新機能を追加し、2.8用にアップデートされました。

  • Advanced Computational Design(先進的なコンピューター的デザイン)を目的とし、Alessandro Zomparelli 氏が旧ツールを更新し、新機能を追加しました。
  • これは上級者用ツールであり、頂点数が多い時の使用は計算時間が掛かることに留意してください。
  • Mesh(メッシュ)カテゴリにあります。
  • 有効時、サイドバー→Tissue タブに表示されます。
  • テッセレーション後は、プロパティエディター→Object Data(オブジェクトデータ)コンテクストにもパネルが表示されます。
  • テッセレーション、ウェイト、頂点グループなどのためのツールがあります。

Node Wrangler

このアドオンは2.8用にアップデートされ、いくつかのホットキーの衝突を変更しました。

  • Node Wrangler: キーマップの衝突を修正(T65202)。
  • [Ctrl]+左マウスボタンが Blender のデフォルトキーマップでは 'Link Cut'(リンクカット)になっており、Node Wrangler の 'Lazy Connect' と衝突するため、残念ながら変更せざるを得ません。
  • 変更のあったショートカット:
    • Lazy Connect([Ctrl]+左マウスボタン→[Alt]+右マウスボタン)
    • Lazy Connect with menu([Ctrl]+[Shift]+左マウスボタン→[Alt]+[Shift]+右マウスボタン)
    • Lazy Mix([Alt]+右マウスボタン→[Ctrl]+[Shift]+右マウスボタン)
  • これは二つの 'Lazy Connect' を共通の「ベース」キーに維持し、'Lazy Mix'のみを移動した物です。

Object Assign Shape keys

2.8で新規追加されました。

  • このアドオンはカーブやテキストをシェイプキーを使用して簡単にモーフィングさせることができます。
  • Object カテゴリにあります。
  • 有効時、パネルが3Dビューポートのサイドバーのツールタブに表示されます。

削除されたアドオン

Blender 2.79にあった多数のアドオンが2.8から削除されました。

  • 2.7シリーズが最後に近づくにつれ、時代の終わりの「ショーケース」に多数のアドオンを追加しました。
  • 2.8では、第一の目標がアドオンにおけるアクティブな開発者・保守者で、サブタスクが、Blender 2.8へのバンドルアドオンを少なくすることでした。
  • Blender の各アドオンに必要な時に作業や保守をしてくれるアクティブな開発者がいることは非常に重要です。
  • アクティブな開発者がいない多くのアドオンが壊れ、ナイトリービルドの "addons_contrib" 実験的セクションから削除されました。
  • これらはそのアクティブな開発者によって修正されるか、2.81以前にナイトリービルドから削除されるかのいずれかの運命にあります。
  • お気に入りのアドオンがなくなっていた場合、外部の開発者や、それを使用している小さなスタジオが更新していることがよくありました。大抵はフォーラムでこのような更新を見つけることができます。
  • アドオンチームは小さく、大半はボランティアであるため、何もかも修正することはできないということを理解していただければ、と思います。

謝辞

このリリースを実現したアドオン開発者とアドオンコミュニティの皆さんに感謝します。