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2019年11月27日 (水) 06:35時点における最新版
元記事:Reference/Release Notes/2.81/Cycles - Blender Developer Wiki
Blender 2.81: Cycles
デノイズ
新しく Denoise(デノイズ)ノードがコンポジターに追加され、OpenImageDenoise を使用しレンダリング画像をデノイズできるようになりました。これは Albedo(アルベド)と Normal(ノーマル)パスを必要とし、Cycles では Denoising Data(デノイズデータ)パスを有効化してこれをレンダリングできます。
従来のデノイザーとの比較です。ガラスのような複雑なマテリアルでの動作が改善され、斑点状のアーティファクトによる悩みも少なくなります。また、非常に少ないサンプル数での結果も向上しており、クイックプレビューに使用可能です。
この機能はSSE4.1を持つCPUが必要で、過去10年以内の Intel と AMD CPU で利用可能です。
シェーダー
Cycles と Eevee 用のシェーダーノードが拡張されました。
- 新しい White Noise(ホワイトノイズ)テクスチャノード。入力値を元に乱数を生成します。(133dfdd7)
- Noise(ノイズ)テクスチャノード:1D、2D、4Dノイズに対応。(23564583)
- Musgrave(マスグレイブ)テクスチャノード:1D、2D、4Dマスグレイブに対応。(f2176b3f)
- Voronoi(ボロノイ)テクスチャノード:1D、2D、4Dボロノイに対応。他にもタイプを追加。(613b37bc)
- 新しい Volume Info(ボリューム情報)ノード。 煙ドメインの Color、Density、Flame、Temperature 属性へのアクセスに便利です。(e83f0922)
- Object Info(オブジェクト情報)ノード:新しい Object Color(オブジェクトカラー)出力。(08ab3cbc)
- 新しい Clamp(範囲制限)ノード。最大値から最小値までの間に値を制限します。(313b7892)
- Math(数式)ノード:その演算に必要な数によって、入力を一つまたは二つ表示するように。(e5618725)
- Vector Math(ベクトル演算)ノード:新しい演算と、演算に必要な数だけ入力を表示するように。(7f4a2fc4)
- Mapping(マッピング)ノード:Location(位置)、Rotation(回転)、Scale(拡大縮小)が他のノードとリンク可能なノード入力に。(baaa89a0bc5)
- 新しい Vertex Color(頂点カラー)ノード。頂点カラーとそのアルファチャンネルへのアクセスに便利です。(2ea82e86)
NVIDIA RTX
Cycles が NVIDIA RTX グラフィックカードのハードウェアアクセラレートによるレイトレーシングでのレンダリングに実験的に対応しました。これは Preferences(プリファレンス)→ System(システム)→ Cycles Render Devices にて Optix を有効化することで動作します。
まだ CUDA バックエンドの全機能は対応していません。現在ベイキング、Branched Path Tracing(分岐パストレーシング)、アンビエントオクルージョン、ベベルノード、CPU メモリの使用、CPU+GPU レンダリングがまだありません。
Optix は最近の NVIDIA ドライバが必要で、Windows と Linux で対応しています。
- Windows: driver version 435.80 以降
- Linux: driver version 435.12 以降
初回レンダリング時、Optix カーネルをコンパイルする必要があります。これには最大数分かかることがあります。
Optix バックエンドは NVIDIA の提供です。
アダプティブサブディビジョン
Cycles のアダプティブサブディビジョンが面をつなぎ、辺の間のひび割れを防ぐように。これはディスプレイスメントや違うマテリアル間で起こる物と思われます。
その他
- Diffuse(ディフューズ)BSDF とバンプマッピングの影の終端のアーティファクトが減りました。
- ルック開発用に、ビューポートがシーンライティングの代わりの HDRI ライティングに対応しました。
- ビューポートに Combined(統合)パスではなく、レンダーパスを表示するオプション。