Dev:JA/Ref/Release Notes/4.00/Animation Rigging
元記事:Reference/Release Notes/4.0/Animation Rigging - Blender Developer Wiki
目次
アニメーションとリギング
ポーズライブラリ
ポーズライブラリが新しく導入された Asset Shelf(アセットシェルフ)を使用し、3Dビューポートでポーズアセットが利用可能になりました。
ボーンコレクションとボーンカラー
新しい Bone Collection(ボーンコレクション)により、従来の番号レイヤーとボーングループが置き換えられました。ボーンコレクションは個別に名前を付けることができ、もう固定の番号に縛られることはありません。
ボーンもボーングループカラーを置き換え、カラーを個別に指定するようになりました。(設計 #108941、998136f7a7b520e)
- ボーンカラーはポーズボーン同様、アーマチュア(編集モード)ボーンにも設定可能です(Gotchas: edit bones, pose bones, bone bones(英文)も参照)。
- 「編集モード」のカラーはアーマチュアの全ユーザー間で共有され、編集モードとポーズモードで利用可能です。
- 「ポーズモード」のカラーはアーマチュアオブジェクト毎に別々にでき(各アーマチュアオブジェクトに自身のポーズがあるのと同様)、キャラクター毎に色をカスタイマイズ可能です。
- ポーズモードカラーは編集モードカラーのオーバーライドとして働きます。ポーズカラーの設定の「デフォルト」は編集モードカラーが表示されます。(042c5347f4b8e69)
- Select Grouped(グループで選択)オペレーター([Shift]+[G])が、ボーンカラーまたはボーングループで選択可能になりました。アクティブボーンを元に動作します。それぞれ、同じ色の他のすべてのボーンまたは一つ以上のボーンコレクションを共有するボーンを選択します。これは選択中のすべてのボーンを考慮していた従来とは少し挙動が違います。(e41fbfd6e93、c230c526261、d5329eeea23、e59944dba4e、62639080bce)
- ボーンレイヤーのオペレーター([M]、[Shift]+[M])は、ボーンコレクションのオペレーターで置き換えられました。(b48031df8e7)
- ボーンコレクションはリンク中のアーマチュアにもライブラリオーバーライドで追加可能です。
- アーマチュアプロパティ
show_group_colors
はshow_bone_colors
にリネームされました。(f78ed7b900e9930)
- アーマチュアプロパティの "Skeleton"(スケルトン)パネルが "Pose"(ポーズ)にリネームされました。(007cea46537)
ボーンコレクションとカラーへのアップグレード方法に、Python コードをアーマチュアレイヤーとボーングループからボーンコレクションに変更する方法の概要があります。
Bendy Bones(ベンディボーン)
変形用に頂点を B ボーンのセグメントにマッピングする方法に、レストポーズの曲率を考慮した新しい方法が追加されました。(0055ae01abbf078、Blender.org の Wiki(英文))
新しいマッピング方法は計算が遅いですが、B ボーンがレストポーズ内で強く曲がっている時(口角など)で生成される変形が改善されます。
NLA エディター
- NLA ストリップが縦に並べ替え可能になりました。ストリップは既存のストリップやロック中のトラックをすり抜けてドラッグできます。(4268ac0ed96bfac)
- ビューの縦方向のスクロールを制限。無限スクロールを防ぎます。71463719646d686
Graph Editor(グラフエディター)
編集
- Match Slope(スロープマッチ)、Blend To Ease(イーズにブレンド)、Blend Offset(ブレンドオフセット)、Shear Keys(キーをせん断)、Scale Average(平均をスケール)、Time Offset(タイムオフセット)、Push/Pull(押す/引く)用のインタラクティブなスライダー。(PR #110567、PR #110566、PR #110544、PR #111735、PR #111744、PR #110540、PR #112388)
- Butterworth Smoothing(バターワーススムージング)フィルター。(PR #106952)
- 現在の選択のハンドルの選択・選択解除。(PR #111143)
パフォーマンス
キーデータが密集している時のグラフエディターのパフォーマンスが大幅に改善されました。(PR #110301、PR #110764、PR #110788、PR #112126)
下は62個のボーンのチャンネル毎に6000個のキーがあるセットアップによるテストで、ズームレベルによって5倍から10倍パフォーマンス改善しました。
- アニメーション再生タイミングを改善し、フレーム間のブレを防ぎました。(#111579)
ウェイトペイント
- 面のループ選択を追加。(PR #107653)
ユーザーインターフェイス
- チャンネルリストの背景色が、(テキストが読みづらい)背景全体のカバーから小さな矩形範囲に変更されました。(c524fbe62393bda)
チャンネル背景色も薄くなり、ブレンドが改善されました。この機能のおかげでテキストが見づらくなることはなくなり、プリファレンスの "Channel Group Colors"(チャンネルグループカラー)オプションでデフォルトに有効になっています。(c524fbe62393bda)
- ロック中の F カーブの表示を改善。(PR #106052)
- F カーブモディファイアーのマルチ編集。(PR #112419)
- プリファレンスでの FPS 再生表示に使用するサンプル数の調整に対応。(b150b477202dc6d)
- "Bake Curve"(カーブをベイク)から "Keys to Samples"(キーのサンプル化)にリネーム。(PR #111049)
- "Sample Keyframes"(キーフレームを抽出)から "Bake Keyframes"(キーフレームをベイク)にリネーム。(PR #112148, PR #112151)
- カーブをベイクした時、アイコンがずれないように。(PR #108518)
- PR #110788 アニメーション:グラフエディター ― カーブの制御点がお互い近すぎる時に表示しないように。
- PR #112126 アニメーション:グラフエディターのハンドル表示を最適化。
互換性のなくなる・後方互換性のない変更
- フルキーの[1]から[9]によるコレクション表示の切り替えが、Pose Mode(ポーズモード)から削除されました。PR #105120
- Graph Editor(グラフエディター)の一部のスライダーツールの範囲が0から1から、-1から1に変更されました:Blend to Neighbor(隣とブレンド)、Breakdown(ブレイクダウン)、Ease(イーズ)。 PR #107173
- Vertex Weight Edit(頂点ウェイト編集)モディファイアーの Group Add(グループに追加)/Group Remove(グループから削除)が、しきい値自身の値も含むように。1837bda03065158
- "Push Pose from Rest Pose"(レストポーズからポーズをプッシュ)と "Relax Pose to Rest Pose"(レストポーズにポーズをリラックス)オペレーターが "Blend Pose with Rest Pose"(レストポーズとポーズをブレンド)に統合されました。PR #108309
- NLA の「複製のホットキー」がデフォルトで "Linked Duplicate"(リンク複製)になりました。8183f21258cd15d
- NLA で Tweak(調整)モードに入る[Tab]キーが、デフォルトで「フルスタック評価」するように。(b95cf5ff0f3da57).
- Armature(アーマチュア)モディファイアーとコンストレイントの Preserve Volume(体積を維持)の処理が改善、スケーリングにより生じる歪みが修正されました。(f12e9f32b56ec7c、dee29f4e81d22f0)
- Graph Editor(グラフエディター)、NLA、Dope Sheet(ドープシート)のスナップがシーンに移動しました。PR #109015
- アーマチュアレイヤーとボーングループは削除され、Bone Collection(ボーンコレクション)とボーン毎のカラーで置き換えられました(後述)。
- IK(インバースキネマティクス)コンストレイントの影響を受けるボーンは見た目でキーが付きます(eab95fa2aaa9d1b)。つまり、プリファレンスの 'Visual Keying(ビジュアルキーイング)'を有効化した時、これらのボーンにビジュアルキーイングが使用されます(3.6以前では通常のキーが作成されていました)。