Dev:JA/Ref/Release Notes/4.00/Animation Rigging
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元記事:Reference/Release Notes/4.0/Animation Rigging - Blender Developer Wiki
目次
アニメーションとリギング
- ポーズライブラリが3Dビューポートでポーズアセットを利用可能にするため、新しく導入された Asset Shelf(アセットシェルフ)を使用するようになりました。
- チャンネルリストの背景色が、(テキストが読みづらい)背景全体のカバーから小さな矩形範囲に変更されました。(c524fbe62393bda)
チャンネル背景色も薄くなり、ブレンドが改善されました。この機能の所為でテキストが見づらくなることはなくなり、プリファレンスの "Channel Group Colors"(チャンネルグループカラー)オプションでデフォルトに有効になっています。
3.6 | 4.0 |
---|---|
互換性のなくなる・後方互換性のない変更
- フルキーの[1]から[9]によるコレクション表示の切り替えが、Pose Mode(ポーズモード)から削除されました。PR #105120
- Graph Editor(グラフエディター)の一部のスライダーツールの範囲が0から1から、-1から1に変更されました:Blend to Neighbor(隣とブレンド)、Breakdown(ブレイクダウン)、Ease(イーズ)。 PR #107173
- Vertex Weight Edit(頂点ウェイト編集)モディファイアーの Group Add(グループに追加)/Group Remove(グループから削除)が、閾値自身の値も含むように。1837bda03065158
- "Push Pose from Rest Pose"(レストポーズからポーズをプッシュ)と "Relax Pose to Rest Pose"(レストポーズにポーズをリラックス)オペレーターが "Blend Pose with Rest Pose"(レストポーズとポーズをブレンド)に統合されました。PR #108309
- NLA の複製のホットキーがデフォルトで "Linked Duplicate"(リンク複製)になりました。8183f21258cd15d
- NLA で Tweak(調整)モードに入る[Tab]キーが、デフォルトで「フルスタック評価」するように。(b95cf5ff0f3da57).
- Armature(アーマチュア)モディファイアーとコンストレイントの Preserve Volume(体積を維持)の処理が改善、スケーリングにより生じる歪みが修正されました。(f12e9f32b56ec7c、dee29f4e81d22f0)
- Graph Editor(グラフエディター)、NLA、Dope Sheet(ドープシート)のスナップがシーンに移動しました。PR #109015
- アーマチュアレイヤーとボーングループは削除され、Bone Collection(ボーンコレクション)とボーン毎のカラーで置き換えられました(後述)。
- IK(インバースキネマティクス)コンストレイントの影響を受けるボーンは見た目でキーが付きます(eab95fa2aaa9d1b)。つまり、プリファレンスの 'Visual Keying(ビジュアルキーイング)'を有効化した時、これらのボーンにビジュアルキーイングが使用されます(3.6以前では通常のキーが作成されていました)。
オペレーターのリネーム
- アニメーション:"Bake Curve"(カーブをベイク)から "Keys to Samples"(キーのサンプル化)に。PR #111049
- アニメーション:"Sample Keyframes"(キーフレームを抽出)から "Bake Keyframes"(キーフレームをベイク)に。PR #112148、PR #112151
Python/RNA API の変更
Python APIセクションをご覧ください。
ボーンコレクションとボーンカラー
大きな機能の一つとして、このリリースでは従来の番号のみのレイヤーとボーングループに代わり、名前付きボーンコレクションを導入しました。(設計タスク #108941)
- 旧アーマチュアレイヤーとボーングループがボーンコレクションで置き換えられました。(998136f7a7b520e)
- ボーンコレクションはリンク中のアーマチュアにもライブラリオーバーライドで追加可能です。
- ボーングループの削除に伴い、カラーも各ボーン毎に指定するようになりました(042c5347f4b8e69)。これらのカラーはポーズボーン同様、アーマチュア(編集モード)ボーンにも設定可能です(Gotchas: edit bones, pose bones, bone bonesも参照)。
- 「編集モード」のカラーはアーマチュアの全ユーザー間で共有され、編集モードとポーズモードで利用可能です。
- 「ポーズモード」のカラーはアーマチュアオブジェクト毎に別々にでき(各アーマチュアオブジェクトに自身のポーズがあるのと同様)、キャラクター毎に色をカスタイマイズ可能です。
- ポーズモードカラーは編集モードカラーのオーバーライドとして働きます。ポーズカラーの設定のデフォルトは編集モードカラーが表示されます。
- アーマチュアプロパティ
show_group_colors
はshow_bone_colors
にリネームされました。(f78ed7b900e9930)
- Select Grouped(グループで選択)オペレーター([Shift]+[G])が、ボーンカラーまたはボーングループで選択可能になりました。アクティブボーンを元に動作します。それぞれ、同じ色の他のすべてのボーンまたは一つ以上のボーンコレクションを共有するボーンを選択します。これは選択中のすべてのボーンを考慮していた従来とは少し挙動が違います。(e41fbfd6e93、c230c526261、d5329eeea23、e59944dba4e、62639080bce)
- ボーンレイヤーのオペレーター([M]、[Shift]+[M])は、ボーンコレクションのオペレーターで置き換えられました。(b48031df8e7)
- アーマチュアプロパティの "Skeleton"(スケルトン)パネルが "Pose"(ポーズ)にリネームされました。(007cea46537)
ボーンコレクションとカラーへのアップグレード方法に、Python コードをアーマチュアレイヤーとボーングループからボーンコレクションに変更する方法の概要があります。
Bendy Bones(ベンディボーン)
変形用に頂点を B ボーンのセグメントにマッピングする方法に、レストポーズの曲率を考慮した新しい方法が追加されました。(0055ae01abbf078、Blender.org の Wiki)
新しいマッピング方法は計算が遅いですが、B ボーンがレストポーズ内で強く曲がっている時(口角など)で生成される変形が改善されます。
Straight(ストレート)マッピング(デフォルト) | Curved(カーブ)マッピング | 変形 |
---|---|---|
NLA
- NLA ストリップが縦に並べ替え可能になりました。ストリップは既存のストリップやロック中のトラックをすり抜けてドラッグできます。(4268ac0ed96bfac)
- ビューの縦方向のスクロールを制限。無限にスクロールするのを防ぎます。71463719646d686
リギング
- PR #107653 ペイント:面のループ選択を追加
Graph Editor(グラフエディター)
- PR #106052 アニメーション:ロック中の F カーブの表示を改善。
- PR #112419 アニメーション:F カーブモディファイアー用マルチ編集。
新しいオペレーター
- PR #110567 アニメーション:Match Slope(スロープマッチ)スライダー
- PR #110566 アニメーション:Blend To Ease(イーズにブレンド)スライダー
- PR #110544 アニメーション:Blend Offset(ブレンドオフセット)スライダー
- PR #111735 アニメーション:Shear Keys(キーをせん断)スライダー
- PR #111744 アニメーション:Scale Average(平均をスケール)スライダー
- PR #112388 アニメーション:グラフエディターの Push/Pull(押す/引く)オペレーター
- PR #110540 アニメーション:Time Offset(タイムオフセット)スライダー
- PR #111143 アニメーション:グラフエディターのハンドル選択
- PR #106952 アニメーション:Butterworth Smoothing(バターワーススムージング)フィルター
パフォーマンス
キーデータが密集している時のグラフエディターのパフォーマンスが4.0で大幅に改善されました。 下は62個のボーンのチャンネル毎に6000個のキーがあるセットアップでテストした時のパフォーマンスの違いです。
従来 | 以降 | |
---|---|---|
Zoomed In | ~170ms (5-6fps) | ~16ms (60fps) |
Zoomed Out | ~170ms (5-6fps) | ~30ms (30fps) |
- PR #110301 アニメーション:グラフエディターのカーブ表示のパフォーマンス改善。
- PR #110764 アニメーション:F カーブのカーブ表示を共通化
- PR #110788 アニメーション:グラフエディター ― カーブの制御点がお互い近すぎる時に表示しないように。
- PR #112126 アニメーション:グラフエディターのハンドル表示を最適化。
- #111579 アニメーション再生タイミングを改善、フレーム間のブレを回避。
その他
- PR #108518 アニメーション:カーブをベイクした時、アイコンがずれないように。
- プリファレンス:FPS 再生表示に使用するサンプル数の調整に対応。(b150b477202dc6d)