Dev:JA/Ref/Release Notes/2.76/UI
目次
Blender 2.76: ユーザーインターフェイス
ビューポート
メッシュの描画に内部的な最適化が行われ、メッシュデータの描画パフォーマンスとメモリ使用量が全体的に改善しました。
- OpenGL による描画のインデックスが高効率に。
More efficient indexed drawing with OpenGL.
- メッシュデータ構造からディスプレイバッファーへの変換がよりダイレクトに。
- テッセレーショントライアングルのメモリ内ストレージの効率化。
これらの改善は複雑なシーンやスカルプティング、ペインティングにてより顕著に現れます。
コミットも参照してください( fbff0e68、 107e3440、 13c39e90、 595a491e、 d47e5655、 2411027a)。
Node Editor(ノードエディター)
ノードの自動オフセット
"Auto-offset(自動オフセット)" は、ユーザーのワークフローを邪魔することなく、ノードレイアウトをインタラクティブに行うのに役立つ新機能です。(47bc66fc8dfe2)
入力・出力ソケットを最低一つずつ持つノードを、現存の二つのノード間のリンクにドラッグ&ドロップすることで、自動オフセットの方向の設定に従い、自働的にノードを左右に引き離し、新しいノードの入る隙間を作ります。
- 自動オフセットはノードエディターのヘッダーから無効化できます。
- ずらす方向はノード移動中にTで切替できます。
- マージンは "Auto-offset Margin(自動オフセットの余白)" (User Preferences(ユーザー設定)→Editing(編集)タブ)で調整可能です。
自動オフセットはデフォルトで有効になっています。
下は Sebastian Koenig 氏による動画デモです。
その他の改良
- ノード移動中のリンク上の判定に、もっと予測可能な方法を使用するように。ノード表面全体との交差を元にし、もし複数のリンクラインと交差している場合は、ノードの左上隅からの最短距離の物を使用します。(4041e654cd14)
- グリッドスナップ値を減らしました。(rB40d19b519d)
File Browser(ファイルブラウザー)
矢印キーによる操作
ファイルリスト内を矢印キーで「歩きまわる」ことで、ファイルを選択できるようになりました。
- 矢印キーのみで、その方向の次のファイルが選択され、他は非選択になります。
- [Shift]+矢印キーで選択範囲が拡張され、さらにすでに(最低二つ以上並んだ)選択中のファイル上に移動することで、そのファイルを非選択にします。
- [Ctrl]+[Shift]+矢印キーで、間のすべてのファイルをさらに選択・非選択にします。
何もファイルが選択されていない場合、矢印キーによる操作で、そのディレクトリの最初または最後のファイルを、その方向に従って選択します。
もし単一ディレクトリを選択し[Enter]キーを押すと、そのディレクトリに移動(そして一つ上のレベルに移動する「親」エントリがハイライト表示)します。
大半はrB939948c233841とrBaeeb23efa28dc。
ファイル読み込みコードの大幅なリファクタリング
ユーザーの観点から(rBf69e9681fa32f)
- 「ロング」リスト描画モードからいくつかの情報(オーナー、パーミッション)を削除しました。OS 特有のデータであり、実際には Blender で問題にはならないからです!
- ショート/ロングリスト表示を「固定」サイズにしました(サムネイルモードのように四つの中から選択)。
- 複数のディレクトリツリーの層を(内部の .blend ファイルと実際のディレクトリを)一緒にリスト表示できるように。
- これに伴い、データブロックタイプのフィルターを追加。
- 大きなディレクトリのリスティング時、特にサムネイルモードでの RAM 使用量が減りました(数百MB単位保存していた場合の話)。
- サムネイルの作成が高速に。
その他
- ブックマーク:Windows のドライブがボリュームラベルも表示されるように。(rB26041f9357b02)
- ブックマーク:Recent(最近利用したファイル)エントリが、可能な場合にマッチしたブックマーク済エントリと同じデフォルト名を取るように。(rB26041f9357b02)
モーダルキーマップフィードバックの改良
今まで、モーダルオペレーターがヘッダーに報告していたヘルプメッセージ(ご存じのように、Grab(移動)、Scale(拡大縮小)、Fly Navigation(フライナビゲーション)、Walk Navigation|(ウォークナビゲーション)などなど)は、モーダルキーマップを使用している時にさえ、テキスト中にハードコードされたショートカットのみ表示していました(つまり、これらのモーダルキーマップをカスタマイズしても、元々のショートカットがヘッダーに表示されていたのです…)。
いくつかのツールが私たちの UI コードに追加され、モーダルショートカットへのアクセス(と、大幅に一貫性のある表示)が可能になりました(rB947cdb3acd296)。これらを使用するため、各オペレーターには修正の必要があり、変更は徐々に行われる予定です。現時点では以下が更新されています。
- 3DView(3Dビュー)の Walk Navigation(ウォークナビゲーション)。(rB1ace3272aa4fb).
- 3DView(3Dビュー)の Fly Navigation(フライナビゲーション)。(rB36c15f41947c)
- メッシュ編集の Knife(ナイフ)ツール。(rBc2bcf2dc05715, rBf4f7348c413aa)
小さな改善
- 3D マウスのデッドゾーン設定。(rB45b221834184)
- 回転スライダーのドラッグがデフォルトで1度単位にスナップしないようになりました(精度の低下)。この動作は通常のスナップツール([Ctrl]+[Shift]キー)で使用できます。
- i18n フォントにタイとクメール語の文字セットを追加。(rBb610ec50de)
- ビューでの選択:カスタムボーンのバウンディングボックスを使用するように。(rBc3fef001ee)