Dev:JA/Ref/Release Notes/2.91/Python API
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Blender 2.91: Python API
互換性
- Principled(プリンシプル)BSDF シェーダーに新しく Emission Strength(放射の強さ)入力が追加されました。マテリアルのインポータ―とエクスポーターはこれを考慮して更新する必要があります。(b248ec9)
= Scene の Ray Cast 関数
scene.ray_cast()
関数の最初のパラメーターが変更されました(e03d53874dac5f、A82ed41ec63)。
View Layer の代わりに、Depsgraph を受け取るようになりました。これにより、クラッシュの修正が可能になり、レンダリング中に(例えばカスタムドライバー関数から)レイキャストが行われた時に起こりうる問題も修正できます。
# 旧呼び出し例:
context.scene.ray_cast(context.view_layer, ...)
# 新呼び出し例:
context.scene.ray_cast(context.view_layer.depsgraph, ...)
他のパラメーターと返値は同じままです。
その他の変更
Struct.is_property_set
にghost
引数を追加。最後に呼ばれたオペレーターのプロパティを再利用中かどうかをテストすることができます。(d3bcbe10c20e8b)
wm.read_homefile
に、use_factory_startup
引数が追加されました。これはwm.read_factory_settings
がプリファレンスをリセット(全アドオンを再登録)した後、テスト用のファイル内容をリセットする時の高速な代替として使用できます。(cf67ba848f2f42e)
- (テストまたはデバッグ用に)スクリプトからの UI レイアウトへのアクセス用に、
UILayout.introspect()
を追加。(428a1aaf7372aaa).
- 新 API
Mesh.attributes
。メッシュ上のカスタムジオメトリアトリビュートへのアクセス用で、廃止予定となったvertex_layers_float
、vertex_layers_int
、vertex_layers_string
、polygon_layers_float
、polygon_layers_int
、polygon_layers_string
を置き換える物です。
代わりとなる.attributes
は、ジオメトリ要素とデータタイプのすべての組み合わせの、ジオメトリアトリビュートの単一リストを提供しており、さらに、このデータタイプは3D Float Vector、Byte Color、Float Color で拡張されています。(565510b)
- 新しい
VolumeGrids.save()
関数。ボリュームグリッドとメタデータをディスクに保存します。(fc76750)
"
や'
、\
を含むカスタムプロパティ名が使用できなくなりました。これらの文字はドライバーや Python で問題が発生する可能性があり、従来も正しく動作していなかったものと思われます。(cbae82ba960a)
- Action は割り当てられたデータブロックのタイプにしなければなりません。Camera Data のアクションは Object には割り当てできません。
従来、この「ロック」はアニメーションの評価時に起こっていましたが、現在は Action が割り当てられた時に起こるようになりました。(64583f3e8d0f)
sys.executable
が(Blender 実行ファイルではなく)Python インタプリターを指すように(04c5471ceefb41c)。これは WIN32 環境でのmultiprocessing
の新規プロセスの spawn 失敗を解決します。
bpy.app.binary_path_python
は廃止予定になりました(代わりにsys.executable
を使用してください)。