Dev:JA/Ref/Release Notes/5.00/sequencer
元記事:Video Sequencer - Blender Developer Documentation
目次
Blender 5.0: シーケンサー
シーケンサーシーン
シーケンサーが、もうウィンドウ内のアクティブシーンをそのコンテキストに使用しなくなり、代わりに"Sequencer Scene(シーケンサーシーン)を使用するようになりました。これはワークスペース毎に保存されるシーンへの参照です。
シーケンサービューのヘッダーに、シーンのセレクタが追加されました。プロパティエディターでは、"Tool"(ツール)プロパティ→ "Workspace"(ワークスペース)→ "Sequencer Scene"(シーケンサー)シーンにプロパティがあります。
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この外部参照により、シーケンサーがアクティブなシーンに依存しなくなり、特に複数のシーンストリップでの作業時、3Dビューポートでそれらが参照するシーンをプレビューする場合に役立ちます。シーンタイムの同期の項も参照してください。(PR#140271) を参照してください。(PR#140271)
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注意として、5.0のデフォルトでは新規シーケンサーシーンの作成(VSE シーケンサービューヘッダー内に表示)時、アクティブシーン(Blender ウィンドウのヘッダーに表示)が、新規作成されたシーケンサーシーンと一致するよう更新されます。この状態で解像度などの Output(出力)プロパティを調整すると、VSE の編集に正しく反映されます。これは大半の簡単な用途での後方互換性を保証するためです。
- しかし、ワークスペースのシーケンサーシーンはアクティブシーンとは異なる可能性があります。この場合、出力プロパティの調整はアクティブシーンに影響を与え、シーケンサーシーンには影響しません。上述のとおり、シーケンサーシーンとアクティブシーンが異なることは、主にシーンストリップで作業する際に役立ちます。これにより、VSE タイムライン編集を同じウィンドウ内の別のシーンに切り離し、その編集内でシーンストリップがアクティブシーンを参照できるようになります。従来は同じ結果を得るため、VSE タイムライン編集を含んだ新しい Blender ウィンドウを開く必要がありました。
- シーケンサーシーンがアクティブシーンと違う場合、Render(レンダー)メニューには通常シーンのレンダーオペレーターの上に新しく "Render Sequencer Image"(シーケンサー画像をレンダリング)/ "Render Sequencer Animation"(シーケンサーアニメーションをレンダリング)が表示され、ユーザーがレンダリングしたいシーンを指定できます。さらに、Image Editor(画像エディター)のヘッダーに、シーンとシーケンサーシーンの Render Result を切り替えるアイコンが表示されます。(PR#146934)
シーンタイムと同期
- タイムラインでシーンストリップを使用する時に、現在選択中のシーンストリップとアクティブシーンを同期する新しいオプションが追加されました。例えば、シーケンサーでタイムラインのスクラブや再生を行うことで、シーンを動的に切り替えることができます。このオプションを有効にするには、まず "View"(ビュー)メニュー→Playback Controls(再生操作)にチェックを入れてシーケンサーのフッターを表示し、フッターの "Sync Scene Time"(シーンタイムと同期)をチェックします。(PR#140271)
シーンストリップ
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シーンアセットが "Add"(追加)→ "Scene"(シーン)メニューに表示されるように。これらのアセットは採用可能な「シーンテンプレート」の作成に利用できます。シーンアセットの作成は、シーンセレクタ上で右クリックし、"Mark as Asset"(アセットとしてマーク)を選択します。そのアセットのあるファイルを、アセットライブラリに保存することもできます。
"Add"(追加)メニュー内には、カタログを使用し、サブメニューを作成してまとめることができます。(PR#141213) -
"Add"(追加)→ "Scene"(シーン)の "New Scene"(新規シーン)オプションが "Empty Scene"(空のシーン)になりました。もう常にアクティブシーンの設定をコピーする代わりに、アクティブシーンストリップの設定をコピーすることはなくなりました。(PR#144069)
ストリップモディファイアー
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「コンポジター」ストリップモディファイアーを追加 (73fcbaf7c4)。このモディファイアーはコンポジティングノードツリーを使用しており、コンポジターエディターを "Sequencer"(シーケンサー)に変更することで編集可能です。なお、現在の VSE のコンポジターモディファイアーは常に CPU コンポジターを使用します。
コンポジターモディファイアー -
ストリップモディファイアーの "Add"(追加)メニューが、検索、サブメニューに対応し、将来的にアセットのリストを拡張可能なポップアップメニューを使用するように更新されました。(PR#145981)
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ストリップモディファイアーの UI が(オブジェクトモディファイアー同様の)ドラッグアンドドロップ可能なパネルを使用するように。Mask Input(マスク入力)設定もサブパネル内に移動しました。(PR#145367)
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全ストリップモディファイアーにアイコンが付きました。(491a39b0c6)
音声
- 音声ストリップがリタイミング使用時にピッチを維持するように。
新規ストリップのピッチ補正はデフォルトで ON になっています。(PR#143347)
ユーザーインターフェイス
- ストリップのプロパティとストリップモディファイアーのプロパティがプロパティエディターに移動しました。(PR#140395)
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[Shift]+[A]キーによるストリップ追加がマウス位置に追加するようになり、さらに直後から移動可能に。これはこのオペレーター内のMove Strips(ストリップを移動)オプションの使用により、デフォルトで有効になっています。(PR#138382)
- この機能を使用する場合、追加時(ファイルブラウザーのポップアップから追加する時など)にマウスカーソルが VSE の領域外にあると、ストリップの開始位置がすぐ見えるよう、シーケンサー領域で制限されます。(PR#141838)
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Text(テキスト)ストリップの文字列長がもう512バイトで制限されなくなりました(訳注:動的バッファなので基本メモリの許す限り)。(PR#140733)
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テキストストリップが画像全体サイズではなく、テキスト境界の周囲にバウンディングボックス(選択とスナップ用を含む)を表示するように。(PR#140420)
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再生とフレーム範囲コントロールのある新しいフッター領域。(35bcbad7e9)
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動画と音声ストリップのハンドルがデフォルトで内容の境界で制限されるように。これは[C]キーで以前の挙動に切り替えできます。(PR#134319)
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複数の画像をドラッグアンドドロップまたはファイルブラウザーからまとめて追加可能に。(PR#143974)
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ツールバーに Slip(スリップ)ツールを追加、クリックとドラッグでスリップ可能に。これはキーボードが使いづらいタブレットで便利です。(PR#143513)
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複数のストリップや画像をプレビュー領域でコピー&ペースト可能に。(PR#143371)
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Histogram(ヒストグラム)スコープが HDR コンテンツ用に改善されました。1.0より上の値が表示可能に、表示中の水平・垂直ズームのアスペクト比のロックを解除しました。(PR#143537)
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"Insert Keyframe"(キーフレームを挿入)、"Insert Keyframe with Keying Set"(キーイングセットでキーフレーム挿入)、"Change Keying Set..."(キーイングセットを変更...)、"Clear Keyframes"(キーフレームをクリア)、"Delete Keyframes"(キーフレームを削除)オペレーターが VSE プレビューに追加されました。(PR#140107)、(PR#141106)、(PR#140385)
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Pie Menu on Drag(ドラッグでパイメニュー)が VSE プレビューでのキーフレーム追加に使用できるように。(PR#144573)
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Waveform(波形)、RGB Parade(RGBパレード)、Vectorscope(ベクトルスコープ)の見た目を改善、すべてのポイントが個別にレンダリングされるようになり、元ピクセルの色相が少し残るように。(PR#144867)
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プレビュー内でのストリップ貼り付け時、デフォルトでマウスカーソル位置にてセンタリングされるように。この挙動は[Ctrl]+[Shift]+[V]キーで無効化できます。(PR#145008)
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Video Editing(ビデオ編集)テンプレートが更新されました。無関係な要素を隠した、より効率的な UI になり、デフォルトシーンは "Edit" と呼ばれるようになりました。(4bc240696e)
パフォーマンス
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Waveform(波形)、Vectorscope(ベクトルスコープ)、Show Overexposed(露出オーバーを表示)の表示が完全に GPU で行われるようになり、非常に高速化されました。(PR#144867)
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ヒストグラムスコープが2倍から6倍、特に高解像度や HDR コンテンツで高速化されました。(PR#143175)
プリフェッチ
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プリフェッチがデフォルトで ON になり、設定が VSE プレビューエリア設定から、タイムラインのサイドバー内の Cache Settings(キャッシュ設定)に移動しました。(#139635)
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プリフェッチエリアがプレビュー範囲から設定可能に。(#139635)
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プリフェッチがループに対応、最終フレームに達すると最初のフレームからプリフェッチを開始します。(#139635)
変更と削除
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4.2以前のストリップハンドル調整を使用するプリファレンス設定が、新しい「ハンドル調整」システムの実装により削除されました。(PR#140031)
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現在の "Duplicate"(複製)オペレーターを置き換える、新しい "Duplicate Linked"(リンク複製)オペレーター。現在、この "Duplicate"(複製)オペレーターは、参照 ID の複製を作成します。これは現在シーンストリップ、動画クリップストリップ、マスクストリップで起こります。この新しい挙動は、Blender の他の部分との整合性があります。(PR#144138)
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Transform(トランスフォーム)エフェクトが削除されました(ストリップのトランスフォームセクションと同じことをするため)。既存のトランスフォームエフェクトのあるファイルの読み込み時は、トランスフォームをストリップのトランスフォームとサイズ0のガウシアンブラーエフェクトの組み合わせで置き換えます。(PR#147003)
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ストリップモディファイアーがストリップのトランスフォームが適用される前に実行されるように。これは特に大きくスケールが変化している時に、ストリップの見た目が少し変わる可能性があります。ストリップマスクは従来通り、グローバルとスクリーン空間で継続して適用されます。(PR#146181)
