Dev:JA/Ref/Release Notes/2.63/Cycles
Blender 2.63: Cycles
3Dビューでのレンダリング
3Dビューでの Rendered 描画モードが、background image を表示するようになり、映像上に合成するレンダリング画像を作成している時、すばやくプレビューするのに便利です。(r45238)
また、3Dビューのヘッダ内のオプションにより、3Dビュー内でアクティブレンダーレイヤの表示を行えるようになりました。これはレンダーレイヤの設定がレンダリングにどう影響するかをテストするのに便利です。(r45239)
レイヤ&パス
Ambient occlusion に対応し、AO の Factor と Distance で結果をコントロールできます。また、コンポジティング用のレンダーパスにも使用可能です。ちょうどシャドウレイのように、Transparent BSDF のオブジェクトは透明として処理されますが、他の BSDF のオブジェクトはそうはならないことに注意してください。(r44523)
また、shadow pass も利用可能になり、主に既存の映像内に影付きのオブジェクトを合成するのに役立ちます。(r45242)
Mask layers が追加されました。指定したオブジェクトで、レンダリング画像内のその後ろにあるすべてのオブジェクトをマスキングできます。指定したレイヤ内の全てのオブジェクトに Holdout シェーダを指定したのと同じ効果があります。これはカメラの視界をふさぐバーチャルオブジェクトの前のオブジェクトを考慮して、オブジェクトを映像に合成するのに使用できます。(r44520)
環境マップ
Cycles が 浮動小数点数精度のテクスチャ をレンダリングできるようになり、特に HDR 画像を使用した環境マップに便利です。(r44698)
Environment Texture ノードが "Mirror Ball" 投影モード を持つようになりました。これはシーンを照らすため、ゲイジングボール(金属球)に映り込んだ景色を撮った写真をマッピングするのに便利です。画像は正確に球に合うよう切り取られた物でないといけないことに注意してください。(r44750)
新しい パノラマカメラ を、環境マップを正距円筒図法によりレンダリングするのに使用できます。Camera プロパティの Panorama オプションを ON にしてください。(r44521)
その他
- Color Ramp ノードを追加。(r45173)
- カメラの絞り(Aperture)の指定を Radius(半径)もしくは F/stop で行うオプションを追加。(r44702)
- Image ノードに Alpha Output を追加。(r45240)
- Clamp Samples オプションを追加:これはすべてのサンプルをピクセルに寄与する最大強度で絞り込み、精度を犠牲にしてノイズの低減を行います。0.0でこのオプションは OFF になり、低い値でより多くの光を排除します。(r45428)
- Oren-Nayar BSDF(ディフューズ用の Roughness値)を、不要な黒い輪を抑止するようにし、さらにオブジェクトの背後に光がある時にもっと正確なライティングを行うように改良しました。(r44330)
マニュアル
これらの新機能についての詳細については更新された Cycles manual(英文) をご覧ください。