Dev:JA/Ref/Release Notes/2.83/Physics

元記事：Reference/Release Notes/2.83/Physics - Blender Developer Wiki

Blender 2.83: 物理演算

ヘアー

ヘアーがクロスと同じ衝突判定エンジンを使用するようになり、大幅に信頼性が向上した衝突判定をもたらします。(rBd42a7bbd6ea5)

新しいヘアー衝突判定の例。左が従来の方法、右が新しい方法

Cloth（クロス）

• セルフコリジョンを最適化、テストではクロスシミュレーション全体のパフォーマンスが15～20％向上しました。

Fluid（流体）

• パフォーマンスの最適化：
  • 静的な（動かない）Flow（フロー）・Effector（エフェクター）オブジェクトのあるシーンの最適化。これらのオブジェクトがある場合、ベイクが自動的に高速になります。
  • 多数の Obstacle（障害物）のあるシーンのベイク速度を向上。（障害物の）形状の処理中、Effector（エフェクター）オブジェクトが Flow（フロー）オブジェクトと同じバウンディングボックスを使用するようになりました。(rBa5c4a44df67e)
  • パーティクル（液体または Secondary（セカンダリ）パーティクル）とメッシュファイルの読み込み時間が改善されました。(rB7d59f84708fc、rB1280f3c0ae96)

• 新しい UI オプション：
  • シミュレーション中の Effector（エフェクター）オブジェクトの有・無効の切り替え。
  • Obstacle（障害物）内部での流体の削除。
  • 障害物オブジェクト用サブフレーム（高速に移動する障害物の探知を改善します）。(rBcda81d5a4d39、rB1c3ded12f439)

• ユーザビリティ：
  • 平らな発生源や障害物オブジェクトのセットアップが簡単に。
    平面が常に非0の厚みを持つようになり、シミュレーションにも影響を及ぼすように。(rBcda81d5a4d39)
  • ベイクジョブのキャンセルが早くなりました（特に高解像度のドメイン使用時に顕著）。

• 重要なバグ修正：
  • セカンダリ（流体）パーティクルがメインのシミュレーションと同期しない問題。(T73988)
  • セカンダリ（流体）パーティクルがリアルでない構造を生成する問題。(T73552)

• その他：
  • Solid（ソリッド）モードの3Dビューポートでの Smoke（煙）のレンダリングが変更、より正確になり、暗い煙のレンダリングに対応しました。この変更により、既存の .blend ファイルの見た目も変わります。
  • リプレイがすぐに再生できるよう、デフォルト解像度がデフォルトのキャッシュ方法の変更に伴い小さくなりました。