Dev:JA/Ref/Release Notes/2.83/Sculpt
< Dev:JA | Ref/Release Notes | 2.83
元記事:Reference/Release Notes/2.83/Sculpt - Blender Developer Wiki
= Blender 2.83: スカルプト
Brushes
- Clay Thumb(クレイサム)ブラシ:指による粘土の変形をシミュレートする新しいブラシで、ストローク中は素材が堆積します。015d5eda884d
- Cloth(クロス)ブラシ:シンプルな物理演算ソルバーによる新しいブラシで、クロスのスカルプトに役立ちます。4a373afa5fb8
- シミュレーションの重さと減衰のプロパティはブラシにあります。
- 影響範囲の制限と、シミュレーションの減衰の二つの範囲の追加のコントロールがあります。
- マスクされた頂点はシミュレーション内で固定され、ソルバー内で直接スカルプトの重力(Gravity)が適用されます。
- クロスブラシには7つの変形モードがあり、2つの減衰タイプがあります(Radial(放射)と Plane(平面))。
- Pose(ポーズ)ブラシ:IKアンカーポイントを無効にするオプション。0ab7e321585f
- Clay Strips(クレイストリップ)ブラシ:先端の形状を四角から円の間で変更するオプション。 6ee6a42d10e3
- 全ブラシに Hardness(ハードネス)プロパティが付きました。これは半径に対し、ブラシの影響が減衰し始める位置をコントロールします。ff0124418f42
- Layer(レイヤー)ブラシ:レイヤーブラシが完全に再設計されました。
- 加算・減算を交互に行った時や、同じ領域を何度も変形した時も、アーティファクトが生じなくなりました。47f46637be1b
- カーソル内のレイヤーの高さのプレビュー。
- ベースメッシュを維持する Multires(マルチレゾリューション)対応。
- マスキング対応の改善。
- ブラシが別々の法線(Normal)とエリア半径(Area Radius)を持つようになり、Scrape(削り取り)ブラシではデフォルトで有効になっています。これにより、曲面での作業中の挙動が改善と、削り取りたい量のコントロールを実現します。df45257ec53c
- Smooth(スムーズ)ブラシの Surface(サーフェス)変形モード。このモードはボリュームを維持しつつ高頻度の細部をスムーズにします。a218be308032
- メッシュ境界の Automasking(自動マスク)オプション。クロスのスカルプト時、メッシュの境界を守ります。このオプションには Propagation Steps(伝播ステップ)プロパティがあり、スカルプトの端の近くの減衰のスムージさをコントロールします。84b94f9e7b8b
Face Sets(面セット)
スカルプトやペイントモード中に、メッシュの可視性状態をコントロールする新しいシステムです。これらはブラシが相互作用の第一手段であるモードでの作業用に設計され、複雑な形状で表面が重なり合うメッシュでの作業時のコントロール手段を多数提供します。38d6533f212b
- リメッシャーによる再投影に対応。メッシュの可視性状態はリメッシュ時にも維持されます。
- Draw face sets(面セットをドロー)ツールは、面セットを作成・編集できます。新しいストロークの開始で新しい面セットを作成します。[Ctrl]キーを押すとカーソル下の面セットを変更し、[Shift]キーで面セットの境界をリラックスします。
- [W]キーで、面セットの最も代表的な可視性操作のパイメニュー。
- Mask Expand(マスクを拡大)オペレーターに対応。[Shift]+[W]キーで、トポロジーを元に新規面セットを拡大します。
- [H]キーで、面セットの可視性の切り替え、[Alt]+[H]キーで全面セットの表示、[Shift]+[H]キーでカーソル下の面セットを隠します。
- Mask Expand(マスクを拡大)オペレーターでの面セットまたはマスクの拡大時に[Ctrl]キーを押すと、トポロジー的につながる領域を塗りつぶします。
また、既存のツールのいくつかにも面セットの互換性が追加されました。
- Mesh Filter(メッシュフィルター)は、"Use Face Sets(面セットを使用)" イプションで、面セット毎にフィルターを適用できます。
- メッシュフィルターには Relax Face Sets(面セットをリラックス)フィルターがあり、すべての面セットの境界をスムーズにします。0dfb4ac1ff9a
- Pose(ポーズ)ブラシは、回転の中心点を面セットの境界にスナップ可能です。9120191fe2a2
- Face Set Auto-masking(面セットによる自動マスク)オプションは、ストロークを開始した面セットにのみ影響します。
- Face Set Boundary Auto-masking(面セット境界自動マスク)オプションは、面セットの境界への影響を回避するオプションです。7c88968c8954
Voxel Remesh(ボクセルリメッシュ)
- Voxel Size(ボクセルサイズ)編集オペレーターは、ビューポートで[Shift]+[R]キーを押すことで、リアルタイムプレビューを見ながら、ボクセルリメッシャーのボクセルサイズを変更できます。1c1a14dcdfff
- Remesh(リメッシュ)モディファイアーの Voxel(ボクセル)モードは、ボクセルリメッシャーと同じ結果を生成します。6c036a65c974
その他
- Automasking(自動マスク)オプションはブラシ毎ではなく、共通で有効化できるようになりました。1f745e2c72b2
- Delay Viewport Updates(ビューポートの遅延更新)オプションは、ハイポリメッシュの操作時のパフォーマンスを改善します。このオプションの有効時、ビューポート内のデータのみ更新され、ビュー操作が止まるとラグを回避します。b8d9b5e33152
- Mesh Filter(メッシュフィルター)の Surface Smooth(サーフェススムーズ)モードは、ボリュームを維持しつつ、高頻度の細部を削除します。
- メッシュフィルターの Sharpen(シャープ化)モードは、自動的に端をつまみ、サーフェスをフラットにします。