Dev:JA/Ref/Release Notes/2.92/Animation-Rigging
元記事:Reference/Release Notes/2.92/Animation-Rigging - Blender Developer Wiki
目次
Blender 2.92: アニメーションとリギング
ユーザーインターフェイス
再生の同期が分かりやすいようアップデートされました。(rBf4e8c0c104f).
- ラベルを "Audio" から "Sync(同期)" に変更("Audio(音声)" ラベルは一つ下のオプションに移動しました)。
- 同期の選択のラベルを変更:
- No Sync(同期しない) → Play Every Frame(毎フレーム再生)
- AV-sync(AV同期) → Sync to Audio(音声に同期)
アニメーションチャンネル内のグループカラーが Preferences(プリファレンス)で無効化できるように(ad85256e710)。従来の "Show Group Colors(グループカラーを表示)" はエディター毎に設定しなければならず、デフォルトでONになっていました。つまり、グループカラーを無効にするには、ファイル毎、エディター毎に操作が必要だったということです。
そのため、(明るくする必要のある)3Dビューポート内でのボーンカラーと、(暗くする必要のある)チャンネルリストの両方で動作する色を選ぶのが面倒で、大半のアニメーターはチャンネルリストの色をOFFにしていました。それが今はプリファレンスで一度だけ設定すればよくなりました。
上記パネルにある "F-Curve Visibility"(Fカーブの可視性)は、非選択の Fカーブにしか影響を及ぼさないという事実を反映し、"Unselected Opacity" (非選択の不透明度)に変更されました。(b9e02eace69e)
DopeSheet(ドープシート)と Graph Editor(グラフエディター)で、確認ダイアログなしでキーフレームの削除ができるように(290b6d7ef327)。削除オペレーターには "Confirm"(確認)オプションが付き、キーマップからOFFにできます。デフォルトでは'[X]'キーによる削除では追加の削除メニューが開きますが、'[Del]'/'[Backspace]'キーではもう確認の必要はありません。
Euler Filter(オイラーフィルター)
Euler Discontinuity Filter(オイラー不連続フィルター)が改良されました(rBe4ca1fc4ea43)。この新しい不連続フィルターは、オイラーの X/Y/Z チャンネルをそれぞれだけに行うのではなく、全体的に処理します。これにより、広範囲の不連続を修正できます。 現在、フィルターは下記の順序で、選択中のチャンネルに対し二回実行されます。
- X、Y、Z の回転チャンネル3つ全体:行列に変換後、ジャンプを最小限にする方法でオイラー角に戻します。
- チャンネル毎:ジャンプを最小限にするための、360度の係数を追加・削除。
Bake Action(アクションのベイク)
Bake Action: ベイク後の F カーブのクリーンアップがオプションになり、デフォルトでは無効に。従来、Bake Action は二つのことをしていました。
- アクションをベイク
- F カーブをクリーンアップ
今はベイク処理のみの実行が(デフォルトでも)可能になりました。
さらに、Bake Action オペレーターが改良版のオイラー不連続フィルターを実行するようになりました。(rBe5528904f121、rB0e85d701c654)
コンストレイント用のカスタムのオブジェクト空間
コンストレイントで Custom Space(カスタム空間) が使用できるようになりました。これはカスタムオブジェクトで評価空間を設定する機能で、既存の World Space(ワールド空間)、Local Space(ローカル空間)、Pose Space(ポーズ空間)、Local with Parent(親付きローカル)の次にあります。
この Custom Space オプションは他のオブジェクトやボーン、頂点グループのローカル空間を使用します。オーナーまたはターゲットでこのオプションが選択されると、オブジェクトを選択するボックスが表示されます。 アーマチュアが選択された場合も、ボーンを選択するボックスが表示されます。メッシュオブジェクトが選択された場合は、頂点グループのローカル空間を使用するオプションが表示されます。
NLA
- アニメーターがデフォルトでストリップの境界の外側にキーフレームを挿入できるよう、新規 NLA ストリップで Sync Length(長さを同期)が有効になりました(rB60746363875a6)。ストリップは自動的に新しいキーを含むよう延長されます。
- モディファイアーのある F カーブが NLA ストリップに対して正しく描画されるように。(rB30dd31a7b3d8)
Weight Paint(ウェイトペイント)
- 自動正規化を有効にしたウェイトペイントで、ロック中のデフォームグループを0.999999より上まで加算した場合、非常に小さなウェイトではなく、0をペイントするように。(rB58dae919e5)
ボーンの変形
B ボーンのチェーンで、アーマチュアの変形メソッドの Preserve Volume(体積を維持)を有効にしてボーンをスケーリングをするとアーティファクトが生じていたのを修正(大幅に低減)しました。(b5c3f26cba)