Dev:JA/Ref/Release Notes/3.00/Animation Rigging
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元記事:Reference/Release Notes/3.0/Animation Rigging - Blender Developer Wiki
目次
Blender 3.0: アニメーションとリギング
- 新しいキーイングセット: Location, Rotation, Scale, and Custom Properties(位置、回転、スケール、カスタムプロパティ) (rB7192ab614b49)。
実際には、Whole Character (selected bones only)(キャラクター全体(選択中のボーンのみ))(これは位置・回転・スケール・カスタムプロパティにキーを挿入しますが、ポーズモードのみ)と、Location, Rotation, and Scale(位置、回転、スケール)(これはオブジェクトモードとポーズモードの両方で動作しますが、カスタムプロパティのキーは挿入しません)の挙動を組み合わせた物です。キャラクターと小道具の両方に、一つのキーイングセットを使用できます。
- アニメーションエディター内での[Ctrl]+[F]キーが、UI をポップアップで邪魔しないように。シンプルなチャンネル検索テキストボックスを表示、有効化します。(rB41a4c62c3155)
- F カーブと NLA のモディファイアーのプロパティがオーバーライド可能に (rBd2311de21853)。従来のアーマチュア/オブジェクトのオーバーライドでは新しい F カーブ/NLA モディファイアーを追加できたものの、そのプロパティはリードオンリーでした。今はそれが編集可能になったのです。
- キーフレーム削除(デフォルト:[Alt]+[I]、Industry Compatible: [Alt]+[S])がアクティブキーイングセットを考慮するように。(rB7fc220517f87、rB1364f1e35c20)
- Custom Bone Shapes(カスタムボーンシェイプ)に完全な移動・回転・スケーリングオプションが付きました。(rBfc5bf09fd88c)
- Asset Browser(アセットブラウザー)がアクションデータブロックのレンダリングプレビューに対応しました(rB17534e28ff44)。詳しくは3.0のアセットブラウザーのリリースノートをご覧ください。
- F カーブとその全キーを、カーブ自身の Box(ボックス)または Circle(サークル)選択で選択できるように。(rB2246d456aa84)
- ボックス選択で単一のカーブを選択すると、そのカーブの全キーフレームが選択されます。
- [Ctrl]+ボックス選択で、そのカーブの全キーフレームが選択解除されます。
- [Shift]+ボックス選択で、そのカーブのキーフレームに加え、今選択したカーブの全キーフレームが選択されます。
- すべてのケースで選択領域にキーがある場合、カーブ自体には何もしません(このアクションは選択中のキーにのみ影響します)。
- Make Single User(シングルユーザー化): オブジェクトアニメーションに加え、オブジェクトデータ(メッシュ、カーブなど)のアニメーションもシングルユーザー化できるように。(rBd0c5c67e940b)
- F カーブモディファイアーが制限したフレーム範囲の境界を正しく評価するように。(rB9dee0a10c81d)
- Restrict Frame Range(フレーム範囲を制限)F モディファイアー使用時、その開始・終了のちょうど境界で影響が0になり、境界が除外されていました。
そのため、F モディファイアーをつなげて一緒に使用することができなくなって(ユーザーが後に続く F モディファイアーに、境界の少し下の値を指定させることを強要して)いました。それが今は開始・終了の境界も正しく含まれるようになりました。
- Restrict Frame Range(フレーム範囲を制限)F モディファイアー使用時、その開始・終了のちょうど境界で影響が0になり、境界が除外されていました。
モーションパス
新しいオペレーター:Update All Motion Paths(すべてのモーションパスを更新)(4de0e2e7717f)。この新しく便利なボタンの追加と関連して、もっと小さな改善ですが、単一アーマチュアのモーションパスの更新も全ボーンのモーションパスを同時にアップデートするようになりました。
ウェイトペイント
- 頂点グループ名がオブジェクトではなく、メッシュに格納されるようになり、別々の名前を持つ別々のオブジェクトが同じメッシュを共用することができなくなりました。古いファイルを開いた時、各メッシュで利用可能な名前のリストが一つだけ選ばれ(一番長い物優先)、他は破棄されます。(rB3b6ee8cee708、rBfc32567cdaa5)
ポーズライブラリ
Blender にアセットブラウザーを元にした、新しいポーズライブラリが追加されました(9473c61b366、28dc07a153d、f3610a23d12、e01b52100f)。デモ動画と一連の解説が Pose Library v2.0ブログ記事にあります。
このポーズライブラリは一部がアドオンとして実装されており(デフォルトで有効)(34771cc9f56))、スタジオが専用の新たな実装を行うこともできます。
旧ポーズライブラリから新ポーズライブラリへの変換
旧ポーズライブラリから新バージョンへ変換するには、以下のステップを踏んでください。
- アクティブオブジェクトがキャラクターリグであることを確認する
- アクションエディターで、ポーズライブラリのアクションを選択する
- サイドバー([N]キーで表示)で "Convert Old-Style Pose Library(旧スタイルのポーズライブラリを変換)" を実行する
これで各ポーズのアクションアセットがライブラリ内に作成されます。
Bendy Bones(ベンディボーン)
- 紛らわしい Curve Y と Scale Y チャンネルを Z にリネームしました。アニメーションカーブとドライバーは自動的に更新されますが、Python スクリプトは手動で変更が必要です。(rB682a74e0909)
- 非均一のセグメント長にするため、実際の Scale Y チャンネルを追加。(rB638c16f4101)
- ハンドルボーンのローカルスケールを対応するプロパティにコピーする、最大6から8個の雑多なドライバー群を置き換える、シンプルな切り替えを追加。(rBb6030711a24)
Constraints(コンストレイント)
- ボーンターゲットの新しいターゲット空間、"Local Space (Owner Orientation)"(ローカル空間(オーナー座標系))。
レストポーズとの差を吸収しつつ、ローカルのトランスフォームをコピーし、同じグローバルモーションを生成できるようにします。(rB5a693ce9e3)
- コンストレイントがモディファイアーのように、Apply Constraint(コンストレイントを適用)、Duplicate Constraint(コンストレイントを複製)、Copy to Selected(選択にコピー)オペレーターの入った特別メニューが付きました。(rBd6891d9bee2).
Limit Rotation(回転制限)
- このコンストレイントが処理前にせん断を正しく除去するように。明確な用途では何の制限もなく使用できます。(rBedaaa2afddb2)
- Copy Rotation(回転コピー)同様、Euler Order(オイラーの順序)オプションを追加。(rBd2dc452333a4)
Copy Transforms(トランスフォームコピー)
- 新しい Remove Target Shear(ターゲットのせん断を除去)オプションは、ターゲット空間のトランスフォームの結果からせん断を除去します。(rBbc8ae58727)
- Mix(ミックス)モードに、新しくスケールや位置を処理する方法が増えました。従来の Replace(置き換え)に加え、6つの "Before/After Original (Full/Aligned/Split Channels)"(オリジナルの前/後とフル/整列/チャンネル分割の組み合わせ)が選択できます。(rBbc8ae58727)
Action(アクション)
- トランスフォームコピー同様、Mix(ミックス)モードに、6つの "Before/After Original (Full/Aligned/Split Channels)"(オリジナルの前/後とフル/整列/チャンネル分割の組み合わせ)の選択が増えました。(rBcf10eb54cc)
- ボーンへのコンストレイントのデフォルトのミックスモードが、"Before Original (Split Channels)"(オリジナルより前(チャンネル分割))になりました。(rBcf10eb54cc)
Stretch To(ストレッチ)
- 新規コンストレイントのデフォルトの Rotation Type(回転タイプ)が Swing(スイング)に変更されました。これは2.82で導入された物で、典型的な Damped Track + Stretch To コンストレイントのコンビネーションの挙動を、Stretch To コンストレイントのみの使用で再現できます。(rB8da23fd5aaa)
Pose Sliding / In-Betweens ツール
以下の「In-Betweens(中間ポーズ)」ツールが改良されました。(rB9797b95f6175):
- Push Pose from Rest Pose(レストポーズからポーズをプッシュ)
- Relax Pose to Rest Pose(レストポーズにポーズをリラックス)
- Push Pose from Breakdown(中割からポーズをプッシュ)
- Relax Pose to Breakdown(中割方向にポーズをリラックス)
- Pose Breakdowner(ポーズの中割)
これらすべてが、同じ新しいスライディングツールを使用するように。
- ブレンド/プッシュのパーセンテージを実際の見た目で適用。
- マウス位置のワープにより、最初のマウス位置を気にせず、外挿が可能に。これはまた、これらのツールをメニューから実行した時でも、実際に利用可能であることを示しています。
- [Shift]キーを押しながらで精密操作モードへ。
- [Ctrl]キーを押しながらで10%の増減にスナップ。
- オーバーシュートの保護:デフォルトでは、このツールはオーバーシュート(0%未満や100%より上の値にすること)ができません。これは[E]キーで有効になります。
- スライディング中はポーズ自体がわかりやすくなるよう、ボーンが非表示になります。これはこのツール使用中に[H]キーで切り替え可能です。
ります。
新しいポーズスライディングオペレーター、Blend To Neighbor(隣とブレンド)。(f7a492d46054):
- 現在のポーズを左右のポーズへ少しずつ移動します。
- 現在のポーズを失わず、中割の一部をドラッグするのに便利です。
- Pose Mode(ポーズモード)内のPose(ポーズ) » In-Betweens(中間ポーズ) » Blend To Neighbor(隣とブレンド)にあります。
- また、Alt⇧ ShiftEショートカットからも利用可能です。