Dev:JA/Ref/Release Notes/3.00/Core

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元記事:Reference/Release Notes/3.0/Core - Blender Developer Wiki

コア機能

Blend ファイル読み込みと書き込み

  • 同じ単一ライブラリからの多数(数千)のリンクデータブロックのある blend ファイルの読み込みのスピードが大幅に改善されました。(T89194D11757rBdb4fe8e3)
  • 圧縮形式の .blend ファイルの読み込みが Zstandard アルゴリズムに対応、gzip の代わりに Zstandard を使用した圧縮形式での保存が可能に(D5799rB2ea66af7)。 これにより、圧縮後のファイルサイズはほぼ同じでありながら、読み込みと保存の速度が向上しました。
保存時間 未圧縮 gzip Zstd gzip から Zstd への差
2.81 splash 0.12s 9.30s 0.46s -95%
2.92 splash 0.12s 11.03s 0.82s -94%
Ember Forest 0.05s 2.57s 0.19s -92%
Mr. Elephant 0.06s 2.19s 0.23s -89%
読込時間 未圧縮 gzip Zstd gzip から Zstd への差
2.81 splash 0.23s 1.36s 0.33s -75%
2.92 splash 0.22s 2.23s 0.82s -63%
Ember Forest 0.09s 0.58s 0.19s -66%
Mr. Elephant 0.09s 0.59s 0.19s -66%
ファイルサイズ 未圧縮 gzip Zstd gzip から Zstd への差
2.81 splash 386M 334M 334M 0%
2.92 splash 380M 291M 284M -2%
Ember Forest 105M 71M 65M -8%
Mr. Elephant 112M 66M 63M -5%
  • スクリプトから zstd 圧縮の .blend が操作できるよう、zstandard パッケージを Python バンドルに追加。(rBa5917175d8)

コレクションとビューレイヤー

ビューレイヤー内のレイヤーコレクションと現在のシーン内のコレクション階層との再同期プロセスが、できるだけ既存のレイヤーを再利用するよう改良されました。これにより、コレクションの再構成時に、レイヤー特有の設定(除外フラグなど)があまり消えなくなり、レイヤーへのカスタムプロパティの追加などの将来的な改善が可能になりました。(D12016rBb18d0244rB3db37075)

Library Overrides(ライブラリオーバーライド)

  • ローカルモディファイアーやコレクションへの挿入を、オブジェクトのローカルオーバーライド内で処理する方法についての、長年の技術的負債がいくつか解決しました。詳しくは T82160 をご覧ください。(D13222rBfa6a913ef19crBd6ea881a741arB33c5e7bcd5e5rBec71054a9b7b)
前方互換性の破壊
これにより、Blender 3.0で保存された blend ファイルを以前のバージョンの Blender で読み込むと、データが失われます(具体的には挿入されたローカルモディファイアーやコンストレイントなどが消えたり、どこかに行ってしまいます)。


  • 基本的な RNA API が拡張され、多分必要なすべての操作が可能に(詳細は T86656 を参照)。
  • 多数のポリッシングと修正が、特に(自動)再同期プロセスと、ポイントキャッシュなどの複雑な機能の対応の強化に行われました。

Proxy(プロキシ)の削除

Blender 3.x シリーズからプロキシが削除されます。3.0では以下のようなプロセスです。

  • リンクデータブロックからプロキシを生成するオペレーターを削除。
  • ファイル読み込み時のプロキシからライブラリオーバーライドへの自動変換。

プロキシの評価コードはしばらくは残され、既存の .blend ファイルのプロキシ自動変換も、ユーザープリファレンスの実験的機能の Proxy to Override Auto Conversion(プロキシをオーバーライドに自動変換) を無効にすることで、まだスキップ可能です。

T91671も確認してみてください。