Dev:JA/Ref/Release Notes/4.10/compositor

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元記事:Compositor - Blender Developer Documentation

Blender 4.1: Composior(コンポジター)

追加

  • ビューポートコンポジターが、下記のノードに対応しました。
    これで Render Layers(レンダーレイヤー)ノードのパスを除き、すべてのノードの対応が完了しました(レンダーレイヤーは Image(画像)、Alpha(アルファ)、Depth(深度)パスのみ対応)。

  • 新しい Split(分割)ノードを追加。これはほぼ同じ機能のSplit Viewer(分割ビューアー)ノードを置き換える物で、ノード出力として出力を提供するところが違います。(153f14be2b)

  • Kuwahara ノードに新しく Size(サイズ)入力が追加され、サイズを変更できるようになりました。さらに、新しい High Precision(高精度)オプションがClassic(クラシック)モードに追加され、高解像度かつハイダイナミックレンジの画像で、より正確な結果を生成します。(203559757a, e4a93d7b8c)

  • 新しい Size(サイズ)プロパティが Pixelate(ピクセル化)ノードに追加され、ノードの前後にスケールダウンやスケールアップするノードを配置する必要がなくなります。(baab14ca38a, feb2d027094)

  • 新しい Precision(精度)オプションがノードツリーオプションに追加されました。これは Full(フル)と Automatic(自動)から選択でき、自動オプションでは、ビューポートとインタラクティブコンポジティングに半精度(Half Precision)を使用します。半精度は精度と値の範囲が劣るものの、実行が高速でメモリ使用量が少ないです。(474b6fa070)

  • Map UV(UVマッピング)ノードに、新しいフィルタータイプオプションが追加され、ユーザーは Anisotropic(異方性)フィルタリングと、Nearest(ニアレスト)ネイバーフィルタリングのいずれかを選択できます。(a3b7674c6e)

  • Depth(深度)パスにビューポートコンポジターが部分的に対応しました。EEVEE と Workbench でのみ動作し、深度パスで予想される一般的なリニアフォーマットではなく、正規化座標系で公開されています。とりあえずは Normalize(正規化)ノードを使用することで、もう少し便利になるでしょう。(c5eb420c74)

変更

  • Keying Screen(キーイングスクリーン)ノードが、一時的にスムーズな安定したキーイングスクリーンを生成する「ガウシアン放射基底関数による補間」と、補間の幅をコントロールするパラメーターを使用するよう変更されました。(75c947a467)

KeyingScreenTriangulationVsRBF.png

  • Inpaint(インペイント)ノードがマンハッタン距離ではなく、ユークリッド距離を使用するよう変更、領域のフィルがより均等になりました。また、このノードは下のサンプルが示すように、内部のフィルのスムージングを改善する2パスアルゴリズムを使用するようになりました。(48d7d60c96)

Compositor 41 new inpaint comparison.png

  • Bilateral Blur(バイラテラルブラー)Bokeh Blur(ボケブラー)ノードが、画像の境界が延長していると想定するようになりました。つまり、画像の境界の外側のピクセルが境界に最も近いピクセルと同じ色と仮定するようになったということです。従来はこれらのピクセルを無視し、ブラーウェイトに合わせて調整していました。(3d7e84f57d, a433adda8e)

  • Double Edge Mask(ダブルエッジマスク)ノードがグラデーションの0ポイントを含むように。従来は0より後のグラデーション値から開始していました。(049b0e6539)

  • Flip(逆転)ノードがローカル空間で動作するようになりました。つまり、画像が移動していた場合、その位置を変更せず逆転します。(70a8a9e4d9)

  • Crop(クロップ)ノードは(左右や上下の値が)逆転時、もう境界を反転しないようになりました。例えば上の境界が下の境界より下側にあると、このノードは画像をクロップしてなしにします。(4bf08198a7)

  • ビューポートコンポジター内での Scale(スケール)と Rotate(回転)が即反映されるように。画像をスケーリングすると実際にピクセル数が増え、フィルターも回転の方向に適用されるのではなく、回転後の画像に期待通り適用されます。(e592763940)

  • ビューポートコンポジターで、Translation(移動)の Wrap(ラップ)を有効にした軸が即反映されるように。この結果、画像は移動せず、中身だけが移動し、一つの端でクリップされ、反対側の端にラップされて出現します。さらに、ラップ情報はその後の自動反映に伝播することはないため、画像のタイリングやリピートはもうできません。リピート方法の代替は後にパッチで導入される予定です。(1500a594ad)

改善

  • ビューポートコンポジターがマルチパス画像をキャッシュするようになり、マルチパスのコンポジティングが大幅に高速化しました。(356480fabb)

  • Double Edge Mask(ダブルエッジマスク)ノードが数桁高速化しました。(049b0e6539)

  • Z Combine(Z値合成)Dilate(拡張)ノードが、改善版アンチエイリアシングアルゴリズムを使用するようになりました。(1aafb6802b)

  • Defocus(ピンボケ)ノードがぼけ範囲の計算にもっと正確な方法を使用するようになり、結果がレンダーエンジンとより適した物になりました。(65e1a3a5c3)

  • Sun Beams(サンビーム)ノードがもっとスムーズな結果を生成するように。(cbb738191e)

  • コンポジターがその結果が実際に使用または表示されている時のみ実行するように。(e165624885)

削除

  • Split Viewer(分割ビューアー)ノードが削除され、Split(分割)ノードで置き換えられました。(153f14be2b)