Dev:JA/Ref/Release Notes/4.20/cycles

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元記事:Cycles - Blender Developer Documentation

Blender 4.2 LTS: Cycles

Ray Portals(レイポータル)

Ray Portal BSDF(レイポータル BSDF)はレイをシーン内の他の場所に、指定のレイ位置と法線で転送します。ビジュアルエフェクトとしてポータルのレンダリング、他にもレンダリングトリックの制作に使用できます。(PR#114386)

詳細とノードセットアップ例はドキュメント(英文)をご覧ください。

二つの空間をポータルで接続
カメラフィードのシミュレート

薄膜干渉

Principled BSDF(プリンシプル BSDF)ノードのスペキュラー反射と伝播が、物理的に正しい薄膜干渉エフェクトに対応しました。(PR#118477)

最初は誘電体の材質にのみ適用され、メタリックの薄膜エフェクトは後に予定されています。同様に、このエフェクトは EEVEE ではまだ対応していません。

シャボン玉のシミュレート


シェーダー

  • Principled Hair(プリンシプルヘアー)の Huang モデルが、ヘアーが近い場合でも、距離によって遠近モデルを動的に切り替えることで正しい結果を得られるように。(PR#116094)
  • Subsurface Scattering(サブサーフェススキャッタリング)ノードに、Principled BSDF と合わせて Roughness(粗さ)入力が付きました。(PR#114499)

デノイジング

  • OpenImageDenoise をバージョン2.3にアップグレード、デノイジング品質が向上しました。
  • GPU アクセラレーションが Windows と Linux での AMD GPU でも有効になりました。
  • CPU レンダーでも GPU アクセラレーションによるデノイジングが使用可能に (PR#118841)。デノイザーはユーザープリファレンスで設定した GPU を使用します。この副作用として、OptiX デノイザーはプリファレンスで OptiX 演算デバイスを設定しないといけなくなりました。

サンプリング

  • Blue noise dithered sampling はレンダーの見た目の品質を改善します。これは主に最大サンプル数の設定時に数を減らす時、そしてインタラクティブなビューポートレンダー用に便利です。新規ファイルではこのモードをデフォルトで使用し、既存のファイルでは Sampling → Advanced(サンプリング→詳細設定)パネルから切り替えできます。(PR#123274)
クラシック Blue Noise
Raw
Noise white.jpg
Noise blue.jpg
デノイズ後
Noise white denoised.jpg
Noise blue denoised.jpg
  • ボリュームライト、特に Spot(スポット)ライトと Area(エリア)ライトの Spread(広がり)のサンプリングを改善しました。(PR#119438)、(PR#122667)

その他

  • ビューレイヤー用の World Override(ワールドをオーバーライド)オプション。(PR#117920)
  • Intel GPU レンダリングがメモリフォールバックのホストに対応。(PR#122385)
  • GPU カーネルが圧縮され、Blender のインストールサイズが削減されました。(PR#123557)
  • モーションブラー設定が EEVEE と共有されるように。(74b8f99b43)