Dev;JA/Ref/Release Notes/2.80/ChangeJPUI
目次
- 1 Blender 2.8での翻訳の変更
- 1.1 仕様変更による翻訳の変更
- 1.2 切り替えの表記揺れ
- 1.3 Smooth の表記揺れ
- 1.4 /で区切られた単語について
- 1.5 全体的な物
- 1.6 レンダー共通
- 1.7 Cycles関連
- 1.8 全体的な操作関連
- 1.9 ファイル関連
- 1.10 オブジェクト関連
- 1.11 モデリング関連
- 1.12 カーブ
- 1.13 スカルプト(とグリースペンシルなど他の)ブラシ
- 1.14 その他ペイントモード
- 1.15 モディファイアー関連
- 1.16 コンストレイント関連
- 1.17 アーマチュア関連
- 1.18 アニメーション
- 1.19 シェイプキー(シェイプキーを転送オペレーター)
- 1.20 UV関連
- 1.21 画像エディター
- 1.22 物理演算関連全般
- 1.23 パーティクル
- 1.24 煙シミュレーション
- 1.25 ノードエディター
- 1.26 動画クリップエディター関連
- 1.27 ビデオシーケンスエディター
- 1.28 その他
Blender 2.8での翻訳の変更
今回の UI 変更に伴い、3000以上の場所の語句が変更・追加され、翻訳も多数変更されました。 また、デザインの変更により、プロパティの語句の長さにも余裕ができ、これを機に翻訳全体を見直すことにしました。
さらに複数の意味を持つ語句("Cast" など)や、特定の意味を付けてしまった語句("Array" など)はカタカナ読みや、その語句の意味だけにして汎用性を高め、場所によって意味が通じていなかった(通じなくなる可能性のある)部分を減らしています。詳しい話をすると、あまり "msgctxt" タグは付けられないということです。
なおツールチップについては掲載していません。ご了承ください。
仕様変更による翻訳の変更
・Lamp(ランプ)
- 「Light(ライト)」に変更されました。
・User Preferences(ユーザー設定)
- 「Preferences」に変更されました。
訳語には「プリファレンス」を割り当てています。当初は「Blender設定」を採用していましたが、別の場所で汎用的な意味で利用されており、今後も似たようなケースが起こりうることから、カタカナ語になりました。
ちなみに単なる「設定」も採用していましたが、Settings や Configuration なども「設定」を割り当てており、同じメニューに並んでしまっていた部分があったので不採用になりました。
・Duplicate(複製)
- 「Instance(インスタンス)」になりました。
ただし、これはプロパティエディターのオブジェクトコンテクストから、頂点や面で複製する機能(Dupli-Face など)であり、単なる複製のオペレーター([Ctrl]+[D]キーなど)は従来通り Duplicate(複製)です。
・Box Selection(旧Border Selection)
- 「矩形選択」→「ボックス選択」
公式が変更したのにともない、ショートカットキーが連想しやすいカタカナ表記に変更しました。後述の「サークル選択」も同様です。
・Frame Selected(旧 View Selected)
- 「選択物を表示」→「選択を表示」
切り替えの表記揺れ
切替、切替え、切り替えの表記揺れがありましたので次のように変更しました。
- オペレーター(メニューアイテムなど):「切替え」
- Tips 内の説明:「切り替え」
以下はその例です。
・Toggle Select
- 「選択を切り替え」→「選択を切替え」
・Toggle Pose Mode
- 「ポーズモードに切り替え」→「ポーズモードを切替え」
・Toggle Overwrite
- 「上書き切り替え」→「上書きを切替え」
Smooth の表記揺れ
・Smooth、Smoothness、Smoothen
- スムーズ、スムース、平滑化の表記揺れを「スムーズ」に統一しました。
・Smoothness factor
- 「平滑化係数」→「スムーズ係数」
・~ Opacity
- 「~の透過度」→「~の不透明度」にしました。
/で区切られた単語について
- 左/右や拡大/縮小など、つなげてしまっても問題のない物はつなげました(「左右」「拡大縮小」など)。
・Select More/Less
- 「選択の拡大/縮小」→「選択の拡大縮小」
・AutoName Left/Right、Top/Bottom、Front/Back
- 「オートネーム 左/右」→「オートネーム(左右)」
全体的な物
・Factor
- 「強さ」→「係数」にしました。
- 影響範囲が大きいですが、元々強さではおかしな部分もあり、さらに
- 将来的に齟齬が発生する可能性からこちらに変更しました。
・Fixed(色々)
- 「定値」→「固定」
レンダー共通
・Samples
- 「サンプル」→「サンプル数」
・Side
- 「側面」→「サイド」
・Set Stereo 3D
- 「ステレオ3D切替え」→「ステレオ3D設定」
・Bounces
- 「バウンス」→「バウンス数」
・Render Border
- 「レンダーボーダー」に表記ゆれを統一しました。
・Visibility(オブジェクトとFreestyleなど)
- 「表示/非表示」→「可視性」
Cycles関連
・Transmission
- 「透過」→「伝播」
屈折など、光が内部を通り抜ける現象を指します。
単にアルファでクリップやブレンドする方は「透過」(Transparent)になります。
・Mix Shader
- 「ミックスシェーダー」→「シェーダーミックス」に再修正しました。
・Add Shader
- 「加算シェーダー」→「シェーダー加算」に再修正しました。申し訳ありませんでした。
・MixRGB
- 「RGBミックス」に変更しました。
・Transparent Shadows
- 「透明な影」→「影を透過」
・Cycles Visibility Settings
- 「Cycles表示/非表示設定」→「Cycles可視性設定」
全体的な操作関連
・Circle Selection
- 「円選択」→「サークル選択」
ボックス選択に合わせました。
・Axis Range(ボックス選択関係)
- 「軸範囲」→「同じ軸の範囲」
・Border Axis Range
- 「境界軸の範囲」→「境界内と同じ軸の範囲」
・Tweak(入力関連)
- 「調整」→「長押し」
パーティクルプロパティ内と NLA エディター内で使用されているらしいのですが、確認できなかったためこちらにしました。
・Repeat Last
- 「操作の繰り返し」→「操作を繰り返す」
・Selection
- 「選択物」→「選択」
・Hide Selected
- 「選択しているものを隠す」→「選択物を隠す」
・Paste
- 「ペースト」と「貼り付け」の表記ゆれがありましたので、基本的に「貼り付け」にしました。「コピーアンドペースト」や「ペーストバッファ」はそのままです。
・Paste Normal
- 「法線をペースト」→「法線を貼り付け」
・Muted
- 「無効化」→「ミュート」
・Set Active Object as Camera 「アクティブオブジェクトをカメラにする」→「アクティブオブジェクトをカメラに設定」
・View Documentation
- 「ビューのドキュメント」→「ドキュメントを表示」
・スナップメニュー内の "Cursor" の訳語
- 「カーソル」に統一しました。
ファイル関連
・Key Configuration
- 「キー設定」→「キーコンフィグ」
・Remap Relative
- 「相対パスを更新」→「相対パスに変更」
・Compression
- 「ファイル保存時に圧縮」→「圧縮」
汎用化です。
オブジェクト関連
・Texure Space
- 「テクスチャスペース」→「テクスチャ空間」
他の「ワールド空間」や「オブジェクト空間」に合わせました。
・Match Texture Space
- 「テクスチャスペースの適合」→「テクスチャ空間を合わせる」
モデリング関連
・Merge
- 「結合」→「マージ」
「統合(Join)」と紛らわしいためです。ただしマスクレイヤーの「Merge Add」、「Merge Subtract」のみ「統合」を使用しています。なお、現在「~結合」という翻訳語句はありません。
・Separate
- 「別オブジェクトに分離」→「分離」
汎用化。
・Split
- 「分離」→「分割」
上記の影響です。
・Fill
- 「面を張る」→「フィル」
・Fill Rim
- 「ふちに面を張る」→「ふちをフィル」
・Extrude
- 「押し出し」で統一しました
- Extrude Individual Faces
- 「個々の面で押し出す」→「面ごとに押し出し」
・Fixed Alternate
- 「別の定値」→「別の固定の順序」
・Propagate to Shapes 「シェイプに伝播」→「シェイプに反映」
Transmission を伝播にしたので、別のわかりやすい表記に変更しました。
・Sharp Vetices, Sharp Edges, Smooth Edges
- 「シャープ頂点」→「頂点をシャープに」
他も同様に修正しました。
・Mark Seam、Mark Sharp
- 「~を付ける」→「~をマーク」
・Clear Seam
- 「シームのクリア」→「シームをクリア」
・Rip Vertices and Fill
- 「頂点のリップとフィル」に修正しました。
・Smooth Faces
- 「面をスムーズに」
・Shade Smooth、Flat
- 「スムーズ面」、「フラット面」→「スムーズシェード」「フラットシェード」に
・Select Outer
- 「より外のものを選択」→「外側を選択」
カーブ
・Toggle Free/Align
- 「フリー/整列 切り替え」→「フリーと整列の切替え」
・Make Segment
- 「セグメント作成」→「セグメントを作成」
スカルプト(とグリースペンシルなど他の)ブラシ
全体的に単なる英語読みに変更しています
・Inflate
- 「膨らます」→「インフレート」
・Flatten
- 「平面化」→「フラット化」
・Scrape
- 「こすり」→「スクレイプ」
・Thumb
- 「指」→「サム」
・Grab
- 「引っ張る」→「グラブ」
・Twist
- 「ねじり」→「ツイスト」
・Pinch
- 「つまむ」→「ピンチ」
・Push(グリースペンシルのみ?)
- 「押す」→「プッシュ」
一部他のプロパティとの兼ね合いで以前のままになっている部分があります(Push や Rotate など)。
・Use Sculpt
- 「スカルプトを使用」→「スカルプトで使用」
・Detail
- 「細部」→「ディテール」
ダイナミックトポロジースカルプトで分割の最小単位として利用されているのでこちらの表記に改めました。
・Detail Flood Fill
- 「細部の塗りつぶし」→「ディテールで塗りつぶし」
・Sample Detail Size
- 「細部サイズの取得」
・Set Detail Size
- 「細部サイズを設定」→「ディテールサイズを設定」
・Detail Percentage
- 「細部のパーセンテージ」→「ディテールの割合」
・Detail Refine Method
- 「細部のリファイン方法」→「ディテールのリファイン方法」
・Detail Size
- 「細部のサイズ」→「ディテールサイズ」
・Detail Type Method
- 「細部サイズ計算方法」→「ディテールタイプ」
・Relative Detail
- 「相対細部サイズ」→「相対ディテール」
・Constant Detail
- 「相対細部サイズ」→「固定ディテール」
・Brush Detail
- 「ブラシで細部作成」→「ブラシディテール」
・Manual Detail
- 「手動で細部作成」→「手動ディテール」
・Detailing
- 「細部作成方法」→「ディテールタイプ」
その他ペイントモード
・Dirty Vertex Color
- 「頂点カラーへの疑似AO」→「ダーティ頂点カラー」
・Dirt Angle
- 「疑似AO角度」→「汚しの角度」
・Dirt Only
- 「疑似AOのみ」→「汚しのみ」
・Blur Iterations
- 「ブラー反復度」→「ぼかしの回数」
・Vertex Selection
- 「頂点での選択」→「頂点で選択」
・Erase Alpha
- 「アルファを消す」→「アルファを消去」
・Add Alpha
- 「アルファを足す」→「アルファを追加」
モディファイアー関連
・Subdivision Surface
- 「細分割曲面」→「サブディビジョンサーフェス」
前述しましたが、もうそんなに画面サイズを気にしなくてよくなったこと、3DCG 関連では一般的な用語であることが理由です。 なお次の項など、一部 UI で「Subsurf(2.5以前のモディファイアー名)」が使用されているところでは「細分化」を割り当てています。
・Use Subsurf Modifier
- 「細分割曲面モディファイアーを使用」→「細分化モディファイアーを使用」
・Multi Resolution
- 「多重解像度」→「マルチレゾリューション」
こちらの略語である「Mutires」には「マルチレゾ」を割り当てました(ただし Tips には未使用)。
・Array
- 「配列複製」→「配列」
今後重複しそうな名前を汎用の物に変更しました。下二つも同様です。
・Cast
- 「成形」→「キャスト」
・Build
- 「ビルドアニメ」→「ビルド」
・Solidify
- 「厚み付け」→「ソリッド化」
・Simple Deform
- 「簡易変形」→「シンプル変形」他の「~変形」モディファイアーと揃えました
・Smooth Corrective(旧 Corrective Smooth)
- 「修正スムーズ」→「スムーズ(修正)」
原文の変更に合わせ、スムーズ系のモディファイアーと判るように。
・Smooth Laplacian
- 「スムーズ(ラプラシアン)」
・Face Culling(Shrinkwrap モディファイアー、コンストレイント)
- 「面の間引き」→「投影しない面」
・Use Channel:(頂点ウェイトモディファイアー)
- 「チャンネルを使用:」→「使用チャンネル:」"
・Octree Depth
- 「オクツリーの深度」→「オクツリー深度」
コンストレイント関連
・Floor
- 「自動接地」→「床」。
Math(数式)ノードに同名の関数があるためです。
・For Transform
- 「トランスフォーム時も」→「操作時も」
アーマチュア関連
・Select Connected
- 「繋がったものを選択」→「つながりで選択」
・Reset Unkeyed
- 「未キーをリセット」→「キー状態にリセット」
・In(ボーン、fモディファイアーなど。次も同様)
- 「入力」→「イン」
・Out
- 「出力」→「アウト」
・Twist、Twist ~(Bボーン、ヘアー、カーブ、ブリッジツール)
- 「ねじり」→「ツイスト」
スカルプトツールでの変更に加え、Kink に「ねじれ」が割り当てられていることによる変更です(ヘアーでおかしくなっていました)。
アニメーション
・Animate Path
- 「パスのアニメ」→「パスアニメーション」
・Set Handle Type
- 「ハンドルタイプを設定」→「ハンドルタイプ設定」
・Nearest Frame、Second、Marker
- 「近接する~」→「近くの~」
・Select More
- 「より多く選択」→「選択を拡大」
・Select Less
- 「より少なく選択」→「選択を縮小」
- 3Dビューポートの「More」「Less」と統一しました。
・Tweak Duplicate Flag(NLAエディターテーマ項目)
- 「複製フラグの調整」→「複製の調整フラグ」
シェイプキー(シェイプキーを転送オペレーター)
・Transformation Mode(オペレーターオプション)
- 「トランスフォームモード」→「変換モード」
・Relative Face、Relative Edge(上記オプション)
- 「相対的な~」→「相対(~)」
・Clamp Offset
- 「クランプオフセット」→「オフセットを制限」
UV関連
・Island
- 「島」→「アイランド」
・Project From View
- 「プロジェクション」→「ビューから投影」
・Project from View (Bounds)
- 「ビューから投影(境界)」
画像エディター
・Image Opacity などの ~ Opacity
- 「~の透過度」→「~の不透明度」
物理演算関連全般
・Rigidbody
- 「剛体」→「リジッドボディ」
・Damp(パーティクル、ソフトボディ、ItaSCソルバー)
- 「減衰」→「減速」
・~ Damping
- 「~減衰」→「~の減速」
パーティクル
・Endpoint
- 「終点」→「終端」
・Roughness Curve
- 「ラフカーブ」→「粗さカーブ」
・Rough
- 「ラフ」→「粗さ」
その他ラフと粗さで表記揺れしていたのをすべて「粗さ」で統一しました。
・Particle Instance
- 「パーティクル複製」→「パーティクルインスタンス」
・Object Aligned(パーティクル)
- 「オブジェクト方向」→「オブジェクトの方向」
・Rule Fuzziness(ボイド)
- 「ルールの不確実性」→「ファジーさ」に。
・Active Boid Rule
- 「アクティブなボイドのルール」→「アクティブボイドルール」
・Active Boid State Index
- 「アクティブなボイドの状態情報」→「アクティブボイド状態情報」
煙シミュレーション
・Set Size
- 「サイズ設定」→「サイズを設定」
ノードエディター
・Use the pinned node tree(Tip)
- 「ピン止めしたノードツリーを使用」→「ノードツリーをピン止めします」
・Cut Links
- 「リンクを切断」→「リンクをカット」
- 次の Detach との区別を明確にするためです。
・Detach Links
- 「リンク切断」→「リンク切断と再接続」
・"Is ~"
- 「~か?」で統一
・Fit Backdrop to Available Space"
- 「背景を空いている場所に合わせます」→「空いている場所に背景を合わせる」
動画クリップエディター関連
・Solve Camera
- 「カメラを解決」→「カメラを解析」
- 同様に「解決」になっていた部分も「解析」にしました。
・Solve
- 「ソルブ」→「解析」
・トラッキング関連
- 「トラック」と「追跡」の表記ゆれがあったので、すべて「トラック」で統一しました。
・Set Solution Scale
- 「解の規模を設定」→「解析スケールを設定」
・Whole Frame
- 「全体のフレーム」→「フレーム全体」
- Tips 内の説明も修正しました。
・Detect Features
- 「特徴を検出」→「特徴点を検出」
・Clear up-to
- 「それまでをクリア」→「現在までクリア」
・Clean Tracks
- 「トラックをクリア」→「トラックを掃除」
・Join Tracks
- 「トラックを結合」→「トラックを統合」
・Set Pricipal to Center
- 「主役を中心に設定」→「主点を中心に設定」
・Show Disabled
- 「無効にしたものを表示」→「無効の物を表示」
ビデオシーケンスエディター
・Cut to
- 「カット対象」→「次のカット」
・Transition
- 「推移」→「トランジション」
その他
・Relative
- 「相対的」→「相対」
・Report
- 「リポート」→「レポート」