Doc:JA/2.6/Manual/3D interaction/Sketching/Drawing
準備
- グリース・ペンシル ( Grease Pencil ) を利用する際に最初に行うのは、グリース・ペンシルによるディスプレイ上の描画を有効にしておくことです。これを行うため、ツール・シェルフ ( Tool shelf ) (表示されていない場合は 3D View 上で T キーを押してください。) 内の Grease Pencil に移動して下さい。続いて プロパティ ( properties ) パネル (表示されていない場合は 3D View 上で N キーを押してください。) を開いてください。
- その次に、 プロパティ パネル上のグリース・ペンシル設定パネル内に有る New Layer ボタンをクリックして描画するための新たなレイヤーを作成してください。この操作はグリース・ペンシルの描画を初めて行うときは、線の幅や色や透明度を描画の前に調整しない限り、不要です (自動で新しいレイヤーが生成されます。)。しかしながら、既に存在するレイヤーに描画したい場合はグリース・ペンシル設定パネル内のレイヤーのボタンをクリックしてください。
グリース・ペンシルは以下のウィンドウタイプでのみ有効です: 3D View および UV/Image Editor。
線を描く
説明
新たな線 (複数の短い線、つながっている線等) を描画をします。この線の描画はマウスのボタンを離すと終了します。
ヒント
D キーを押している間は、LMB を押して離すと点の描画ができます。
直線を描く
説明
ゴムを引っ張るようにして直線を描きます。マウスのボタンを離すと直線の描画が終わります。
描画の消去
説明
描画の一部を設定された消去"ブラシ"の範囲内で消します。マウスのボタンを離すまで消去が続きます。
オプション
消去"ブラシ"の半径の大きさはUser Preferences » Editing » Grease Pencil » Eraser Radius から設定できます。
ヒント
Erase を押してから操作を始めると、RMB あるいは LMB のいずれでも描画が消去されます。
Sketching Session について
Mode: 全てのモード
Panel: Object Tools » Grease Pencil » Use Sketching Sessions
説明
Sketching Session は必要なだけ Grease Pencil を迅速に利用できるようにします。このオプションを有効にすると、Grease Pencil の描画で Sketching Session が始まります。この状態では、LMB が押される度に各レイヤーで定められた新しい線の描画を行えます。Sketching Session を終了するには Esc あるいは ↵ Enter キーを利用します。
ヒント
LMB あるいは RMB のいずれでも描画の消去を行えます。
Grease Pencil の設定の共有に関して
描画の設定
Transform Panel » Grease Pencil » Drawing Settings パネルに移動すると、描画に関する4つの選択肢が有ります。これらの設定は一つのレイヤー内で混在させることができます。
- View - 描いた線が view 上に固定されます。これらの線は 3D 空間上に存在せず、スクリーン上に描画するように利用できます。
- Cursor (3D view でのみ設定可能) - 描いた描線が 3D カーソル の位置に基づいた 3D 空間上の場所に描画され、view とともに回転されます (言い換えると view の方向に向き 3D カーソルが交わる平面上に描画されます。)。
- Surface (3D view でのみ設定可能) - 3D 空間上に新たな線を描画しますが、その位置は現在 "描画が行われている" view 上の視認できる最も手前に有るサーフェイス上になります (言い換えるとサーフェイス上に描画されます。) 。
- Stroke (3D view でのみ設定可能) - 3D 空間上に新たな線を描画しますが、その位置は現在 "描画が行われている" view 上の既に存在する描画の位置に描画されます (言い換えると既に存在する描画上に描画します。) 。 View 上に作られた描線は 3D 空間上に存在せずその位置は問題にならない事に注意してください。
- 上記の Surface あるいは Stroke の設定を利用している場合、その"上"に描画するサーフェイスや既に存在する描画上に新しく描画されなかった場合、Grease Pencil の描画は保存されません。もし新しく描画した場合はすべての描画が保存されます。
Transform Panel » Grease Pencil » Drawing Settings » Only Endpoints が有効な場合は終点でのみ描画の設定を切り替えられます。どこに描画されるかは終点がどの平面上に置かれるかで決まります。
制限
UV/Image Editor においても Cursor の設定は可能ですが、描画されると View の設定と同様な振る舞いをします。
描画する際の感度について
マウスやタブレットを利用して描画する際の感度の標準の設定は、細部の描画時にあまり変化しないように設定されています。しかしながら、時にはこの設定が適切でない場合があり、この場合は、User Preferences window » Editing » Grease Pencil のおける標準の設定を見直します。
- Manhattan Distance: 線を記録するためにカーソルを水平方向あるいは鉛直方向に移動させなければならない最小のピクセル数です。この数値を小さくすると曲線をより描きやすくなります。
- Euclidean Distance: 線を記録するために必要とされるカーソルの移動距離です。最後に記憶された位置とマウスカーソルの間の糸を想像してください。
- Eraser Radius: 表現通り Grease Pencil を消去するブラシのサイズであり、この値を変更すると消去するブラシに覆われる範囲が変わります。
- Smooth Stroke: 描線のギザギザ感を取り除く後処理の強さの段階を決定します。まっすぐでない線を描いた時のみ影響が現れます。標準状態ではオンに設定されています。この機能は描画を"縮める"作用がある事に留意しておき、その結果に問題がある場合はこの設定をオフにしてください。
タブレットのユーザーのために
- ある点における描線の太さはその部分を描いているときの筆圧の影響を受けます。
- 一端が"消しゴム"となるスタイラスは描線の消去に利用できます。
Drawing Planes
2.5x 系からの追加機能
この節を実際に編集する際には以下のビデオが有効です。