Doc:JA/2.6/Manual/Modifiers/Generate/Decimate
Decimateモディファイア
Mode: Object mode
Panel: Modifiers
解説
Decimateモディファイアを使うと、形状の変化を最小限にして頂点や面を減らせます。これは少ない頂点で慎重に作られたメッシュに対して使うのは適切ではありません。そのようなメッシュではすべての頂点や面が形状を保つのに必要だからです。しかし、複雑な過程で作られたメッシュ、たとえばproportional editingや度重なる改良、あるいはSubSurfされた形状からの変換などを経たメッシュの場合、おそらく多くの頂点は本当に必要ではないでしょう。
Decimateモディファイアは非破壊的にポリゴン数を減らすための便利な方法です。これは、モディファイアというシステムの利点を実証しています。通常は元のメッシュデータを永久に変更してしまうような処理が、モディファイアを使えばインタラクティブかつ安全に行えるということを見せてくれます。
他のモディファイアの多くとは違い、Decimate モディファイアの結果はEdit modeで表示させることはできません。
Decimateモディファイアが扱えるのは三角ポリゴンのみです。したがって四角ポリゴンは暗黙のうちに二つに分割されて処理されます。
オプション
- Ratio
- Decimateしたあとの面の割合。数値は0.0(0%。つまりすべての面が削除されます)から1.0(100%。メッシュは元のまま、ただし四角ポリゴンは三角ポリゴンに分割されます)までです。
- 割合を1.0から0.0へ下げるにしたがって、メッシュはより削減されていき、やがて元のメッシュとは似つかないものになるでしょう。
- Face Count(表示のみ)
- この欄には削減後の面の数が表示されます。
例
単純な平面
Planeオブジェクトと、何も変形していない4x4のGridオブジェクトを比べてみましょう。どちらもレンダリングの結果はまったく同じです。しかしPlaneは1つの面と4つの頂点を持つのに対して、Gridは9つの面と16の頂点を持ちます。よって不要な頂点や面が多いわけです。Decimateモディファイアはこのような不要な面を削除してくれます。
Decimateされた円柱
簡単な例として、デフォルトの32セグメントの円柱を使ってみましょう。これは最初96個の面を持っています。そこにDecimateモディファイアを適用してみると、面の数が増えます! これはこのモディファイアが四角ポリゴンをすべて三角ポリゴンに変換するためで、そうすると面の数は増えることになります。四角ポリゴンは2つの三角ポリゴンに分解されるからです。
Decimateモディファイアの主な目的は、頂点や面を削減してメッシュのリソースを減らすことですが、同時に元の形状を維持しなければいけません。
以下の画像では、面の割合が100%から5%(Ratioが0.05)へとだんだん下がっていきます。注目してほしいのはRatioが0.6(60%)に下がると面の数が128から88になり、しかし依然として元の円柱によく似ていることです。これで不要な面を40個削除したことになります。
Ratioが0.1になると、円柱は立方体に近くなるのがわかるでしょう。そして0.05になるともう立方体にも見えません!
狙い通りの面の数や見た目になったら、モディファイアをApplyすることもできます。三角ポリゴンを四角ポリゴンに変換してよりリソースを削減したければ、すべての頂点を選択し(A)、それからAltJを押してください。