Doc:JA/2.6/Manual/Render/Options/Antialiasing
Anti-Aliasing
(アンチエイリアス)
コンピュータの生成する画像はピクセルでできていて、当然ながら各ピクセルには一つの色しか割り当てられません。レンダリング工程においてレンダリングエンジンは、各ピクセルで見えているオブジェクトに基いて、ピクセルに一つ色を割り当てる必要があります。これはよく特に鋭さのある境界線や細い線のある場所できれいな結果を生まず、とりわけ斜めの線でははっきり目立ちます。
エイリアシング として知られるこの問題の打開に、アンチエイリアシング技術を使えます。基本的に各ピクセルは 5 ピクセル以上の大きさがあるものとしてレンダリングされ('オーバーサンプル')、平均をとった色がレンダリングされるピクセルに割り当てられます。
アンチエイリアシング、またはオーバーサンプリング(OSA)を制御するボタンは Renderコンテキストの Anti-Aliasingパネルにあります。
Options
(オプション)
- Anti-Aliasing チェックボックス
- オーバーサンプリングを有効にします
- 5 / 8 / 11 / 16
- 使用するサンプルの数です。数値 5, 8, 11, 16 は特定の抽出パターンのプリセット値です。値が高いほど境界線はきれいになりますが、レンダリングは遅くなります。
デフォルトでは、Blender は固定された "Distributed Jitter" テーブルを使います。一つのピクセル内のサンプルは、次の二つの性質を保証する方法で分配され、小刻みに動かされます:
- どのサンプルも隣接サンプルと等間隔
- サンプルはすべてのサブピクセル位置を縦横両方向に等しく覆う
- 下の図はサンプル数が 5, 8, 11, 16 のときの Blender の抽出パターンです。複数ピクセルにわたって等しく分散していることを示すため、隣接ピクセルのパターンも描かれています。各ピクセルは同一のパターンを持っていることに注意してください。
- Full Sample(フルサンプル)
-
- アンチエイリアスの抽出のたびに、Render Layer の結果全体を保存します。Compositing でのアンチエイリアスの問題を解消します。
Filtering
(フィルター)
サンプルがレンダリングされると、サンプルごとに色とアルファの情報が入手できます。これは各サンプルのピクセルへの貢献度を決めるため重要です。
もっとも単純な方式では全サンプルの平均をとり、ピクセルの色にします。これを "Box Filter" と呼んでいます。この方式の欠点はピクセルの縁に非常に近い位置にあるサンプルを考慮しないことで、この結果隣接ピクセルの色にも影響することがあります。
フィルターメニュー: サンプルの平均をとるために使うフィルター種類を決めます: |Box |Blender でもともと使われていたフィルターで、比較的低品質です。Box Filter はピクセル自身の範囲内にあるサンプルだけをピクセル色に加算します。他のフィルターの数式は、サンプルの色の一定量を他のピクセルにも確実に分配します。
Box | 低品質の box shaped 曲線(上記参照) |
Tent | 過度に単純化したフィルターで鮮明な結果になります |
Quadratic | 2次曲線 |
Cubic | 3次曲線 |
Gauss | ガウス分布。もっともぼやけます |
Catmull-Rom | Catmull-Rom フィルターはもっとも鮮明になります |
Mitchell-Netravali | Mitchell-Netravali は優れた万能型フィルターで、ほどよい鮮明さを与えます |
Filter Size
(フィルターサイズ)
フィルターサイズ値を小さくするほどサンプルは中央に寄り、画像はぼやけます。フィルターサイズを大きくすると鮮明な結果になります。最後の二つのフィルターには負の部分があり、鮮明さが余分に増えることに注意してください。
Examples