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Workspace(ワークスペース)は、モデリングやスカルプティング、テクスチャペインティングなどの特定のタスク用のスクリーンレイアウトです。これらはウィンドウ上部のタブで利用可能です。 | Workspace(ワークスペース)は、モデリングやスカルプティング、テクスチャペインティングなどの特定のタスク用のスクリーンレイアウトです。これらはウィンドウ上部のタブで利用可能です。 |
2018年12月10日 (月) 01:54時点における版
目次
Blender 2.80: ユーザーインターフェイス
Blender のユーザーインターフェイスが一新され、多数の機能が見つけやすく、そして使いやすくなりました。
ショートカットキー
長年に渡る Blender の機能の拡張により、新機能とユーザーが自分用に利用可能なショートカットキーの数が少なくなってしまいました。そのため、多数のショートカットキーが、頻繁に使用する機能がすばやくアクセスできるよう変更され、同時に、デフォルトで割り当てられているショートカットキーの数が減り、ユーザーが自分用に利用できるようになりました。
以下のキーマップが利用可能です。
- Blender: デフォルトのキーマップ。Blender で効率よく作業できるよう設計されています。
- Blender 2.7: 以前のバージョンからの変更をできるだけ少なくしたキーマップです。
- Industry Compatible: 他の3Dアプリで一般的なショートカットを元にしたキーマップ(近日公開)。
左クリック選択
デフォルトでは、Blender は左マウスボタンを選択に使用するようになりました。左クリック選択用のキーマップが Blender の全機能で利用可能になるよう再作業を行っており、現在はツールバーのツール使用と互換性があります。 また、左クリック選択が、多くのノート PC ユーザーが使用する、Emulate 3 Button Mouse(3ボタンマウスを再現)と共に動作するようになりました。今、ワンボタントラックパッドやペン入力で Blender が完全に使用できるようになっています。
動作は以下の通りです:
- 左クリックで選択([Shift]または[Ctrl]キーを押しながらで、選択の追加または削除)
- 右クリックでコンテクストメニューを開きます
- デフォルトの Box(矩形)選択ツールでは、ドラッグで矩形範囲指定、[Shift]または[Ctrl]キーで、選択の追加または削除
- [Shift]+右マウスボタンですべてのツールから3Dカーソル設定、または(ツールバーの)3D Cursor ツールに切り替え、単にクリック
- [W]キーで常に Box(矩形)選択ツールに復帰。
右クリック選択については、多数の Blender の熟練者ユーザー(と開発者)がキーボードとマウス使用時に、このアプローチに効率的な優位性があるかどうか見てもらうため、サポートを継続していくことを付け加えておきます。
新しいテーマとアイコン
作成中の作品に集中できるよう、Blender の見た目を新しいダークテーマとモダンなアイコンセットでリデザインしました。明暗どちらのテーマを背景にしても常に読めるよう、アイコンはテーマによって色づけされるようになりました。
明るいユーザーインターフェイステーマやその他のバリエーションが好みのユーザーには、Blender の初回設定時やユーザー設定内で、様々なテーマプリセットが利用可能です。
コンテクスト・Quick Favorites メニュー
多くのエディターで、[W]キー(または選択中のキーマップによっては右クリック)で、コンテクストメニューにアクセスできるようになりました。これにより、重要なコマンドにすばやくアクセスできます。
さらに、新しく Quick Favorites メニュー([Q]キー)に好きなコマンドを集めて利用可能です。ボタンやメニュー上で右クリックすることで、このメニューにどんなツールやメニューも追加可能です。
テンプレート
新規ファイル開始時、複数のアプリケーションテンプレートの中から選択できるようになりました。
- General: 3D モデリング、シェーディング、アニメーション、レンダリング。
- 2D Animation: グリースペンシルによる、2Dベースのドローイングとアニメーション。
- Sculpting: スカルプティングを始めるシンプルなセットアップ。
- VFX: ビジュアルエフェクト用のモーショントラッキング、マスキング、コンポジティング。
- Video Editing: Blender を動画エディターとして使用。
各テンプレートは違う startup ファイルに保存できます。
Workspace(ワークスペース)
Workspace(ワークスペース)は、モデリングやスカルプティング、テクスチャペインティングなどの特定のタスク用のスクリーンレイアウトです。これらはウィンドウ上部のタブで利用可能です。
各テンプレートでデフォルトのワークスペースセットを提供しており、カスタマイズ可能です。新しいワークスペースの作成や、他のテンプレートからのコピーもできます。また、File(ファイル)メニュー → Append で、.blend ファイルからワークスペースをアペンドすることもできます。ワークスペースはタブ上右クリックで削除可能です。
Window(ウィンドウ)メニュー → New Main Window で、複数のワークスペースを同時に開くことができます。その後、各ウィンドウで自身のワークスペース、シーン、ビューレイヤーが設定可能です。
また、各ワークスペースは Window(ウィンドウ)メニュー → New Window と、各エディター内の View(ビュー)メニュー → Duplicate Area into New Window(新しいウィンドウにエリアを複製)で、複数の子ウィンドウを持つことができます。
各ワークスペースには関連するオブジェクトモードがあり、ワークスペース切り替え時に自動的にアクティブになります。
ツールとツール設定
3Dビューポートの左側に新しいツールバーが付きました。ツールバー内の新ツールは従来のコマンドとは違い、有効化すると他のツールに変更するまでアクティブなままになります。
これらの設定はウィンドウ上部のバーに表示されます。もっと詳細な設定(スカルプトブラシなど)のツールでは、同じツール設定がプロパティエディターのツールタブ(訳注:縦タブの一番上)でも利用可能です。
アドオンのいくつかはツールバー内の新ツールとして利用可能になる予定です。他の物もタブや3Dビューポート内の右側のサイドバー内のパネルに移行するでしょう。
Adjust Last Operation(最後の操作の調整)
前回適用した操作の設定を調整できるよう、エディターが左下隅にパネルを表示するようになりました。
これらは次の操作の動作をコントロールする、トップバーやプロパティエディター内のツール設定とは別の物です。
ステータスバー
ウィンドウの一番下にステータスバーが置かれるようになりました。このバーには以下が表示されます。
- 各エディター、モード、ツールでのマウスボタンとキーの役割の情報。修飾キーを押すとそれに併せて更新されます。
- ツールやジョブのメッセージと進行状況。
- シーンの統計情報。
このステータスバーは下にドラッグしたり、ウィンドウメニューによって非表示にすることもできます。
Properties Editor(プロパティエディター)
プロパティエディターが再編成され、ボタン類は主に一列レイアウトになりました。また、パネルはサブパネルを持てるようになり、デフォルトでは高度な設定や、あまり一般的でない設定は折りたたまれています。
スペース節約のため、プリセットはパネルのヘッダーに移動されています。
各プロパティの隣には「デコレーター」があり、ここでそのプロパティがアニメーションしている、キーフレームがある、ドライバーが利用している、リンクやオーバーライドされているといった、現在の状態がわかります。
オブジェクトやボーンを指すプロパティ(コンストレイントのターゲットなど)に、ターゲットのオブジェクトやボーンを選択できる 'Jump To Target' が、新しく右クリックメニューに付きました。
ポップオーバー
2.8には、基本的に一つのメニューとしてパネルが追加表示される、ポップオーバーのコンセプトがあります。これにより、関連する機能がまとまり、使わない時も邪魔にならないよう(しまったまま)にできます。
オプションに効率的よくアクセスするには、(ポップアップが開いた後も)マウスボタンを押しっぱなしにし、変更したいオプションの上で離してください。
パイメニュー
デフォルトでパイメニューを一通り同梱しており、キーボードで関連する機能のグループを効率よく利用できます。パイメニューはジェスチャーで使用可能なため、高速です。キーを押しっぱなしにし、対象の方向にスワイプし、キーを離すだけ。時間が経てば、ユーザーはアクションをすばやく繰り返すことができるよう、体で覚えることができます。
デフォルトのキーマップでは、パイメニューは Orientation(座標系)[,]キー、Pivot(ピボット)[.]キー、Viewport(ビューポート)[~]キー(日本語キーボードでは[@]キー)、Shading(シェーディング)[Z]キー、Snap(スナップ)[Shift]+[S]キー、Proportional Editing Falloff(プロポーショナル編集減衰)[Shift]+[O]キー