Doc:JA/2.6/Manual/Game Engine/Licensing

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Licensing of Blender Games

(Blender ゲームのライセンス)

Blender はオープンソース・ソフトウェアであるため、Blender Game Engine と スタンドアロンプレイヤーで配布されるゲームのライセンスは複雑です。この記事ではその問題点と、考えられる解決策を挙げます。

Blender は GNU General Public License(GPL)の下、オープンソース・ソフトウェアとして配布され、所有されます。簡単に言えば、Blender システムそのものが誰にでも利用できる状態である限りは、あなたが Blender を使って作成したもの(スクリプト、テクスチャ、レンダリングした芸術作品等)をすべて所有できます。詳細は http://www.blender.org/education-help/faq/gpl-for-artists/ をご覧ください。

Standalone Player License

(スタンドアロンプレイヤーのライセンス)

残念ながら、このルールは Blender のスタンドアロンプレイヤーで実行されるゲームや芸術作品には当てはまりません。ゲームを配布するには実行形式のファイル(run time)を作る必要があります。実際には Blender の .blend ファイルがスタンドアロンプレイヤーの「内部」に置かれます。このとき、Blender Game Engine に関連する機能だけを含む最小限の Blender が使われます。こうしてできた実行形式ファイルは元のプログラムの「派生品」(すなわちあなたのファイルとスタンドアロンプレイヤーの混成物)に分類されるため、GPL ライセンスである必要があります。

Distributing Games

(ゲームの配布)

あなたの作ったゲームを妥当なライセンス保護をもって配布する方法が、四つ考えられます。

1) あなたの作った Blender Game をライセンスで一切保護しません。ほんとうにライセンスが必要ですか? 古いことわざを思い出してください:「真似されてこそ本物」
2) 何も問題がないふりをします。BGE ベースのゲームを配布した誰かを、Blender Foundation が告訴するようなことは非常に考えにくい話です。
3) Blender Game を実行するための 外部システムを使います。例えば BPPlayer や Gamekit があります(ただ、完全なテストはされていません)
4) 基本の .blend ゲームファイルを開始させる Game Actuator を使います。まず、別の.blend ファイルを作り、あなたの作ったゲームの内容全体を読み込んで実行するゲームアクチュエータ(Game Actuator)を作ります。次にこのアクチュエータを起動する常時センサ(Always Sensor)を作ります。これで問題を回避できます。あなたの作ったファイルはスタンドアロンプレイヤーの「外部」にあり、GPL で公開する必要はなく、「合法的に保護された」状態です。あなたのゲームはこの仕組みで完全には保護されていませんが、一般に配布されているゲームの大半は似たような保護レベルであると言えるでしょう。.blend ファイルにはアクセス可能ですが、あなたの希望するライセンスの対象外の目的に使われるとは限りません。

(謝辞:このページは Dalai Felinto のブログ記事の内容を基にしています)