Dev:JA/Ref/Release Notes/2.80/Import Export
目次
Blender 2.80: インポート・エクスポート
glTF
Khronos glTF 2.0 importer と exporter が Blender にバンドルされました。このファイルフォーマットは3Dシーンを効率よくロードするために設計され、よくゲームエンジンや Web 上の3Dコンテンツに使用されています。
オブジェクトやメッシュ、カメラ、PBR マテリアル、アニメーションに対応しています。詳細は glTF add-on documentation(英文)をお読みください。
COLLADA
- インターフェイスが再編成され、FBX のインターフェイスに近づきました。(322cf89)
- Principled(プリンシプル)BSDF を元にした、最初のノードベースマテリアル I/O。
- マテリアル、ボーンとオブジェクト名の正確な保持、XMLエンティティによるエンコード。
- オブジェクトとボーンのヒエラルキーが、Blender 内のペアレントを元に正しくエクスポートされるように。
アニメーション
- キーフレームとベイク済アニメーションの両方がユーザー設定のサンプリングレートでエクスポート可能に。
- 移動・回転・拡大縮小チャンネル(F カーブ)と、行列データ(トランスフォーム行列全体)のエクスポートに対応。
- オブジェクトヒエラルキーのエクスポートが、ペアレント逆行列を考慮した正しい対応になりました。
- アニメーションクリップのエクスポートに対応。
- インポートが、エクスポート可能な物すべてに対応しました。
- 新オプション
- Disable animation export.
- Keep Keyframes
- Keep Smooth Curves
詳細は322cf89にて(英文)。
Alembic
メタボールのアニメーションメッシュとしてのエクスポート
- 基本的なボールのみ、結果のメッシュの形でエクスポート。最終的に基本のボール名を使用してこのメッシュが Alembic に書き込まれます。(89eb05a89)
- メタボールはフレーム毎に一つのメッシュにコンバートされ、その後、メッシュの Alembic への書き込みに AbcMeshWriter が使用されます。
Frame Offset
Alembic のファイルインポート時、フレーム数によるオフセットが可能になりました。このオフセットは Alembic ファイルから復元するフレーム数を求めるため、現在のフレーム数から減算されます。これでスライダーをドラッグすれば、タイムライン上でアニメーションを移動できます。(6099b2620d)
動画出力
メタデータ
- メタデータシステムが汎用化され、Image との紐付けがなくなりました(ただし IDProperty * で処理可能)。(b0a767b85b0)
- FFmpeg により出力された動画ファイルも '▼Metadata' パネルに書かれたメタデータを持つように。(6374d390d36)
- 新しいメタデータフィールド 'Frame Range(フレーム範囲)' を追加。シーンのフレーム範囲を "start:end"(例:"32:88") で書き込みます (6c3110a6612)。これにより、ある動画のフレームを、それを作成した Blender のフレームにマッピングし直すことができます。
- 動画クリップと動画シーケンサーストリップが、動画ファイルからメタデータをロードするように(ea0e2f9bd38)。このメタデータは Python で metadata() 関数を呼び出すことで表示されます。
エンコーディング
▼Encoding(エンコーディング)パネルの "None" をもっとわかりやすい名前にリネーム。(245e01c30a)
- "Codec: None" は、"No Video" になりました。
- "Audio Codec: None" は、"No Audio" に。
- "Output Quality: None; ..." は "Constant Bitrate" に。
"No Video" を選択した場合、他のビデオエンコーディングオプションは非表示になり、出力ファイルに動画がないことをより明確にしました。
ラベル "Codec" は "Video Codec" になり、"Audio Codec"(オーディオコーデック)と対になりました。
WebM
WebM に FFmpeg の VP9 エンコーダーを通じて対応しました。(7e39d151d85)
WebM/VP9と h.264 の両方にファイルサイズに対する圧縮時間をコントロールするオプションがあります(例:同じ出力品質で、高速だが大きい、または遅いが小さい)。WebM/VP9は3つの選択肢しかないため、h.264の9つの選択肢から3つを割り当てました。
- Good: デフォルトで、大半の用途に推奨します。
- Slower: 時間がたっぷりあり、高効率な圧縮が欲しい場合にお勧めします。
- Realtime(リアルタイム): 高速なエンコーディング用に推奨。