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2021年6月2日 (水) 06:36時点における最新版

■2021/06/02(水) 5:39

元記事:Reference/Release Notes/2.93/EEVEE - Blender Developer Wiki

Blender 2.93: EEVEE

Depth of field(被写界深度)

EEVEE の被写界深度の実装が一から書き直され、パフォーマンスと品質が向上しました。また、十分なサンプル数を使用している場合、レイトレースによる正確な画像(※)にマッチさせる高品質モードもあります。(000a340afa67) (※訳注:原文では "raytraced ground truth")

Depth-of-field.jpg
従来の実装
新しい被写界深度

Volumetrics(ボリューメトリック)

ボリューメトリックライティングが少し改善しました。作業が簡単になり、制限も減りました。

従来の実装
新しい(バグ修正済の)ボリューメトリックシャドウ
エリアライト対応
ソフトシャドウ対応


  • 新しいボリュームとディフューズスライダーが光の寄与に追加されました。この追加は、現在ライトノードツリーと可視性フラグの対応が欠けていることを理由に行われました。(884f934a853f)
  • エリアライトのボリューメトリックライティング内での対応が正しくなりました。解決策は物理ベースではないため、Cycles の結果とは完全には合致しません。(355f884b2f09)
  • ボリューメトリックライトの影のバグが修正され、一部のシーンでは見た目が変更されるでしょう。(3a29c19b2bff 54f52cac7ccd)
  • ボリュームライティングに、ライトの中心の点滅を減らす、ソフトな減衰関数を使用するようになりました。(884f934a853f)
  • ボリュームライトの範囲制限が新しいボリューメトリックライティングに合うよう変更されました。(b96acd0663b5)
  • ボリュームシャドウイングが、Render(レンダー)プロパティ内のソフトシャドウオプション使用時、ソフトになるように。動作にはライトの影を有効にする必要があります。(89ef0da5513a)


Ambient Occlusion(アンビエントオクルージョン)

過度に暗くなるアーティファクトと、精度の問題の修正のため、完全に書き直されました。改良版のスペキュラーオクルージョンの実装により、ライトプローブからの光の漏れが減りました。(64d96f68d6ef)

このおかげで、アンビエントオクルージョンノードが、距離と反転の近似のオプションに対応しました。(dee94afd039d)

AO ノードの反転と、テクスチャによる距離の入力

その他の改良

  • Glass BSDF(グラス BDSF)が更新、IOR が1未満の時の、補間のアーティファクトが減りました。(83ac8628c490)
  • Glossy(光沢)サーフェスのフレネル効果が Cycles の物に近くなりました。(06492fd61984)
  • Reflection Cubemaps(反射キューブマップ)プローブが、小さな Roughness(粗さ)の時の挙動が改善。旧シーンは再ベイクが必要です。(aaf1650b0993)
  • ノーマルマップとスムージングされた法線で、反射がサーフェス下で起こった時に異常な反射を生成しないように。(1c22b551d0c1)
  • サブサーフェススキャッタリングが、サーフェス近くで光を漏らさないように。(cd9a6a0f9389)
  • スクリーンスペースレイトレーシング(反射、屈折、影)が改善、ノイズ量と収束までの時間が減りました。(267a9e14f5a7 bbc5e2605199 b79f20904170)
  • Contact shadow(コンタクトシャドウ)の距離による減衰が、パフォーマンスと信頼性を理由に削除されました。(6842c549bb3f)
  • フレーム間でのシーンデータの再利用により、アニメーションのレンダリングが高速化。(50782df42)