Doc:JA/2.6/Manual/Introduction/Community
サポート:Blender のコミュニティ
Blender の無償で入手可能であったという当初からの特徴は、ソースコードが公開されていなくとも、Blender の利用者の増加に大きく貢献しました。Blender の利用者のための、規模が大きく、安定した、活発なコミュニティが1998年から形成されてきました。
2002年の夏の終わりごろに Blender が GNU GPL に基づいたオープンソースのフリーソフトウェアとして公開された時には、コミュニティが最盛期を迎えました。
このコミュニティは現在では以下の2つの、広範にわたって共通しているサイトに分かれています:
Blender Foundation siteを中心として形成された開発者コミュニティです。ここは開発プロジェクト、機能とドキュメントについての掲示板、Blender のソースコードを保持している CVS レポジトリ、全てのドキュメントのソース、そしてそれらに関連した議論を行うフォーラムを持つホームとなっています。Blender のコーディングを行う開発者や、Python プログラマ、ドキュメントの執筆者、さらに Blender 開発のために努力している全ての人々がここに集います。
参照 http://www.blender.orgBlenderArtistsという独立したサイトを中心として形成された利用者コミュニティです。ここでは Blender を利用したアーティスト、ゲーム開発者や Blender のファンらが自身の創作を公開し、フィードバックを得て Blender の機能について理解を深めるための助言を得ています。加えて Blender のチュートリアルや役立つ情報をまとめたページ等が有ります。
参照 http://www.BlenderArtists.orgこれら2つのウェブサイトのみが Blender の情報源ではありません。世界中のコミュニティが、地域毎の言語や一部の話題に特化した多数の独立したサイトを作成しています。日常的に更新される Blender の情報源となるサイトのリストは上記のサイトで見つける事ができます。
IRC チャットチャンネル
オンラインでの迅速なフィードバックを得るために、3つの IRC チャットチャンネルが恒久的に irc.freenode.net 上に公開されています。あなたは任意の IRC クライアントでこれらのチャンネルに参加できます。:
- #blenderchat Blender に関する一般的な議論を行うためのチャンネル。
- #blenderqa Blender を利用する上での質問のためのチャンネル。
- #gameblender ゲームエンジンを含む Blender でのゲーム開発に関する議論を行うためのチャンネル。
開発者向け IRC チャットチャンネル :
- #blendercoders 開発者による質問と開発上の問題について議論するためのチャンネルであり、オランダ時間(CEST)の毎週日曜午後4時からミーティングを行っている。
- #blenderpython Python API 及びスクリプト開発に関する議論を行うためのチャンネル。
- #blenderwiki wiki を編集する上での質問のためのチャンネル
どんな人が Blender を利用するのか?
Blender の新しいバージョンがリリースされると、リリースされてからほんの10日以内に世界中で100万人以上の人々にダウンロードされます。これは全てのプラットフォーム ( Windows、Linux そして MacOS ) を計算に含み、完全にオーソライズされて制限が無い再配布版は含まれていません。私たちは200万人以上の利用者が存在すると推定しています。このマニュアルは Blender を利用する多彩な才能に恵まれた人々のために書かれています。:
- コンピュータグラフィックス (CG) および3Dアニメーションの世界を探求したいと思っている、趣味としての利用者や学生
- 各々のアートやポスターを作成する、あるいは画像処理を施して作品の品質を向上させる2-Dアーティスト
- テレビジョン向けコマーシャルや短時間の映像のための漫画や風刺画( “The Magic of Amelia” のような作品)を製作する2-Dアーティストあるいはチーム
- 時にライブ・アクションも利用する短編CGアニメーション( "Suburban Plight" のような作品)を製作する3-Dアーティスト個人および団体。
- 完全にCGで製作された長編アニメーション作品( "Elephant's Dream" 、 "Plumiferos" 、 "Big Buck Bunny" 等の作品)を製作する3-Dクリエイターの団体。
- 一部にCGを含んだライブ・アクションの映像作品を共同で製作している3Dクリエイターの団体。
10代からお年を召された方々まで幅広い年齢層の人々が Blender を使い、ユーザーコミュニティは初心者から、時に企業での利用を行うプロフェッショナルの人々向けまで公正かつ均等に分類されています。私達は2-Dあるいは3-Dの映像作品やアニメーションを行う団体を、さらに細分化した業務別に分けて考える事ができます。Blender の利用者には以下に示す人々が含まれます:
- ディレクター - 利用するシーン、シーン中で必要なアクション(アニメーション)の選択を行います。シーン中のカメラの割り振りも決定します。
- モデラー - キャラクター、演出用のパーツ、風景や舞台に特化したヴァーチャル・リアリティの製作を担います。
- カメラマン、映像監督 ( Director of Photography、DP ) - カメラの設定と動作、ライブ・アクションの撮影、映像出力を担います。
- マテリアル・ペインター - セット、出演者等動く物全てに描画を行います。動作しないものであっても描画します。
- アニメーション及びリギング担当 - Armature を利用して物に動きを与えます。
- 光源及び色彩担当 - 舞台やセットを照らし、照明に応じた適切な色彩調整を行い、マテリアルやシーン、テクスチャに汚しの効果を付加します。
- 特殊効果担当 - 流体シミュレーション、モーション・キャプチャー、クロス・シミュレーション、汚し効果、炎や爆発のシミュレーション等を担当します。
- エディター - DPからの指示や所定の工程を映像作品に編集し、不必要な部分を除去します。