Doc:JA/2.6/Manual/Physics
Introduction to Physics Simulation
(物理シミュレーションの紹介)
この章では物理現象をシミュレートするために使われることの多い、次のようなさまざまな高度な Blender の効果を扱います:
- 煙
- 雨
- ほこり
- 布地
- 水
- ゼリー
Particle Systems/パーティクル は多くの事象をシミュレートするのに使われます: 髪の毛、草、煙、毛くず
Hair (eng) はパーティクルシステムの部分集合で、細かな繊維が集まったような物体、例えば髪、毛皮、草、羽柄のようなものに使えます。
Soft Bodies/柔体 は重力や風、他との衝突などの力に対して曲がったり変形したりしようとするもの全般に使えます。皮膚や革の表現の他、布のようなオブジェクトには Cloth/布地 シミュレーション がありますが、布にも使えます。
Rigid Bodies/剛体 は十分な堅さを持った運動する物体のシミュレートに使えます。
液体と気体を含む Fluids/流体 のシミュレートが可能です。Smoke/煙 のシミュレータもあります。
Force Fields/力場 を使うと他のシミュレーションの挙動を変更できます。
Gravity
(重力)
重力はシーン内にあるすべての物理システムに等しく用いられるグローバルな設定で、シーン/Scene タブで設定できます。デフォルトの Z軸方向に -9.810 という値は現実世界の重力で、通常はそのままで問題ありません。値を下げる/上げるほど、大きな/小さな重力をシミュレートします。重力は g で表され、大きさは [m×s-2] で求めます。
重力は 地球 のどこでもほとんど同じです。南極と北極では g = 9.832 m×s-2 で、赤道上では g = 9.780 m×s-2 です。プラハ や ボストン での落下の詳しい計算には 9.81373 を使ってください。月 のシーンのレンダリングでは、6倍小さな値、つまり 1.622 m×s-2 を使います。一番人気のおそらく植民地化されていない 火星 では g = 3.69 です。
なお Field Weights(剛体フィールドの重み)パネルでは、物理システムごとの重力値の拡大率を設定できます。 (訳注:Scene(シーン)コンテキストで Rigid Body World (剛体ワールド)を追加したときの Rigid Body Field Weights(剛体フィールドの重み) を指しているようです。グループごとに重力を決められるようになります)