Dev:JA/Ref/Release Notes/2.67
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Blender 2.67 リリースノート
Blender Foundation とオンラインの開発者コミュニティは Blender 2.67を公開できることを誇りに思います。このリリースの新機能はノンフォトリアリスティックレンダリング用の Freesyle で、様々な手法による2Dの描線を生成できます。
ペイントとスカルプトシステムの、違うペイントモード間での一貫性が大幅に向上し、様々な新機能を得ました。モーショントラッキングは高速になり、Cycles はサブサーフェススキャッタリングの最初のサポートが行われました。
ノードシステムはグループ編集の柔軟性が向上しました。外部レンダーエンジンのアドオン作者は、ノードベースのマテリアルに対応できるようになりました。
3Dプリンティング用にアドオンが追加され、メッシュの分析とエクスポートができるようになりました。
Freestyle ラインレンダリングエンジン
Freestyle は、Blenderに新しく統合されたノンフォトリアリスティック(NPR)レンダリングエンジンです。
元々学術的な研究プロジェクトの中のスタンドアロンプログラムとして開発されたもので、Freestyle はアーティストに Blender で作成された3Dシーンから2Dライン描画を生成するための新しいツールセットを提供します。
生成されたラインはラインカラー、アルファ透過、ライン幅、ライン形状を調整する様々なオプションでスタイル化できます。その結果のラインアートはレンダーレイヤーやコンポジターを通じ、他のレンダーコンポーネント(例えば Blender 内部レンダーや Cycles のレンダーパス)と組み合わせることができます。
Freestyle の使用例として、アニメ調レンダリング、建築ビジュアライゼーション、テクニカルドローイング、ブループリント、コンピュータ生成のスケッチなどがあります。Freestyle は特に2D風のコンピュータグラフィックスに適した、Blender の形状ベースのビジュアライゼーションソリューションに基づくレンダリング能力を拡張します。
ペイントシステムの改良
ストロークシステムとブラシテクスチャアクセスが統合化され、より多くのツールがペイントモード間で共有できるようになりました。ブラシ角度コントロール、ブラシオーバーレイの改良、アルファ用のテクスチャコントロールの分離、新しいダイレクトマウスコントロールによるステンシル(Stencil)マッピングモードが実装されました。
また、多数の改良とバグ修正も行われました。
Cycles レンダリング
蝋や大理石、皮膚のような素材を作成できるサブサーフェススキャッタリング(Subsurface Scattering)シェーダが利用可能になりました。ヘアーレンダリングに最小ピクセル幅(Minimum pixel width)が追加され、また、いくつかのパフォーマンス改善により、ヘアーやモーションブラーのないシーンのレンダリングが高速になりました。OSL シェーディングシステムもパフォーマンス改善の恩恵を受けています。
モーショントラッカー
Ceres ライブラリがバンドル(Bundle)の調整ステップに使用されるようになり、カメラとオブジェクトのモーションソルバーの精度が大幅に向上し、高速になりました。
さらに三脚(Tripod)ソルバーがようやく修正され、長いフッテージでも使えるようになりました。もっと小さい修正も行われています。
コンポジットノード
コンポジターのビュワー(Viewer)ノードにボーダー(Border)が追加、合成する物を制限し、プレビューを高速化します。また、ボーダーレンダリングとクロッピングがようやく期待どおりに動作するように。最適化も行われています。
Python ノード
API がカスタムノードタイプに対応しました。他の UI クラスのようにノードを Python スクリプト内で定義と登録ができます。これにより、外部レンダーエンジンなどのようなアドオン用の全く新しいノードシステムの作成が可能です。
ノードエディター
ノードグループ編集で散らかることが減り、他のノードとの一貫性が向上しました。複数のノードエディターウィンドウを別々に使用できるように。ノードグループの入れ子に完全対応しました。ノードエディターのコンテクストの切り替えを無効にする、ピン止め(Pinning)にも対応しました。
ユーザビリティとツール
新しいメッシュモデリングツール:個々に差し込み(Individual Face Inset)、扇状に分離(Poke Face)、ナイフ投影(Knife Project)。UV/画像エディターとムービークリップエディターでの画像の高速表示。テキストとコンソールエディターでのUTF8テキスト対応の強化、そして他のエディターでも様々な改良があります。
3Dプリンティングツールセット
新しいルーラー(Ruler)ツールや厚みや狭い領域や歪みなどの特性を表示するメッシュ分析(Mesh Analysis)に加え、3Dプリンティングを支援するアドオンが同梱されました。
アドオン
新しいアドオンはノードの効率化ツールと VRML エクスポートです。
バグ修正(英文)
新機能に加え、前回のリリースから260以上もの修正が行われています。