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目次
Blender 2.78: アドオン
新アドオン
Archimesh
- antonioya 氏作
- 建築物のメッシュシステムアドオン。
- 部屋やドア、柱、階段、瓦ぶき屋根のような建築要素を生成します。
- ドアや窓のある部屋を作成すると、自動的に穴が作成されます。
- ドキュメントはこちら。(訳注:以降リンク先のドキュメントはすべて英文です)
Blender ID
- Blender Institute 作。
- Blender ID アカウントによるユーザーの認証(ログイン)が可能です。
- 他のアドオンが利用可能な小さな API を含んでいます。
- Blender Cloud アドオンで使用されています。
- ドキュメントはこちら。
Measureit
- antonioya 氏作。
- MeasureIt はビューに寸法を表示するため設計されたアドオンです。
- レンダリング可能な寸法表示機能。
- ドキュメントはこちら。
Bone Selection Sets
- この Selection Sets アドオンはプロジェクト Gooseberry の期間中にスタートし、完成後、公式アドオンカテゴリに移動しました。
- このアドオンはアニメーション中に簡単に選択できるよう、ボーンのセットを設定できます。
- このセットはローカルと、リンクしたプロキシアーマチュアで作成できます。
- ドキュメントはこちら。
Object Boolean Tools
- Vitor Balbio (vitorbalbio)氏、Mikhail Rachinskiy (alm)氏作。
- このアドオンは高速にブーリアル演算が行えます。
- Blender でのハードサーフェスモデリング用にブーリアン演算を処理するツールキットの一つです。
- ドキュメントはこちら。
Carver
- pixivore 氏、clarkx 氏作。
- このアドオンはすばやく複雑なブーリアン&カッティング処理を行えます。
- Blender でのハードサーフェスモデリング用にいくつかの演算を処理するツールキットの一つです。
- ドキュメントはこちら。
Mesh Tiny Cad
- zeffii 氏作。
- このアドオンはすばやく複雑な辺の操作が行えます。
- ドキュメントはこちら。
3d Viewport Pie Menus
- meta-androcto 氏作。
- 17個のパイメニュー。
- メニュー毎に独立して起動可能。
- sebastian_k 氏、pitiwazou 氏、italic 氏、saidenka 氏、meta-androcto 氏のパイメニューを元にしています。
- 複数のホットキー変更→複数起動。
- ドキュメントはこちら。
Modifier Tools
- saidenka 氏、meta-androcto 氏、lijenstina 氏作。
- モディファイアーを管理する小さなユーティリティ集。
- モディファイアーをすべて適用/削除、表示のトグル、折り畳みと展開機能。
- ドキュメントはこちら。
Oscurart Tools
- Oscurart 氏作。
- スタジオユーティリティアドオン。
- このアドオンで、Oscurart 氏が、氏のプロの仕事に使用するために作成したスタジオツールの内訳が判ります。
- ドキュメントはこちら。
Materials Utils/Conversion
- Blender Add-ons コミュニティ作。
- [Shift]+[Q]によるマテリアルユーティリティ&Materials Specials メニューの更新、Cycles/Blender内部レンダー(BI)互換。
- BI のマテリアルを Cycles 用に変換&インポートしたモデルのテクスチャを Cycles 用に変換。
- BI のテクスチャタイプを Cycles、Sculpt(スカルプト)、Texture Painting(テクスチャペインティング)で使用する画像に変換、
- ドキュメントはこちら。
更新されたアドオン
- 3D View Navigation:
- ユーザービューナビゲーション(左右へのパン)を追加。
- ANT Landscape:
- XY オフセット位置の追加。
- Farsthary 氏による planet_noise 追加。
- 2.4x版のオリジナル作者、Jimmy Hazevoet 氏による更新。
- Dynamic Spacebar Menu:
- コードを完全に書き直しました。
- すべての3Dビューのメニューなどが入ったワンボタンメニュー。
- 必要な場所・時に応じたコンテクストセンシティブなメニュー。
- Mesh Extra Objects:
- add mesh シリーズの完成:
- Discombobulator を追加。
- 基本的な Greeble を作成します。これは Blender 2.4x シリーズに同梱されていた古いアドオンです。
- Geodesic Domes
- これは多数の数式を元にしたスクリプトで、Blender 2.4x シリーズに大元の土台があります。
- Beam Builder
- シンプルな梁で、プロファイルを選択でき、意外に多用途です。
- Node Wrangler:
- Compositor(コンポジター)の Viewer(ビュワー)ノードを画像ファイルに保存するボタンを追加。(A46ed2cd)
- Add → Multiple Images 機能で作成されたノードを(遥か左ではなく)中央に置くように。(25c00058)
- 未使用ノードの削除([Alt]+[X]キー)が空のフレームとミュートしたノードも削除するように([F6]キーで無効)。(1b7ddb3a)
- 大半の機能はレベル2またはもっと深いレベルのノードグループ(グループ内のグループ)では動作しませんでしたが、これが解決しました。(f6c8e8e2)
- Add Texture Setup 機能([Ctrl]+[T]キー)が全ノードタイプと、さらに(アクティブだけでなく)全選択中ノードで動作するように。また、オプションでこの機能をシェーダーに使用した時、Texture Coordinate(テクスチャ座標)と Mapping(マッピング)ノードの作成を無効にし、画像テクスチャのみ作成できるように。(8329c662)
- マテリアルの Viewer(ビュワー)ノードが(誤解をまねく値を表示するのを回避するため)フィルムとカラーマネージメントの露出設定を補正するように。(9bb36cdc)
- Volume(ボリューム)マテリアルの Viewer(ビュワー)ノードの改良:もしビュワーノードがすでにマテリアル出力につながっていたなら(例:ユーザーがボリューム出力に手動でつなげていたなど)、新たにリンクしません。従来は常にサーフェス出力につなげてしまい、ボリュームマテリアルでの作業が面倒になっていました。(8d8779af)
- Object Cloud Gen:
- Cycles に対応。半端なパーティクルを削除。
- Official Pie Menus add-on:
- アドオン設定にホットキーリストを追加、個別に有効化可能に。
- Sapling Tree Gen:
- 完全に書き直し。UI と内部処理を更新。
- Add Curve Extra Objects:
- 更新、コードのクリーンアップと使用感の向上。
- POV-Ray exporter:
- 追加:
- オブジェクトの複製(現時点では Group(グループ)、Particle(パーティクル)、Verts(頂点)、Face(面))
- コンソールフィードバックの追加
- File(ファイル)メニューや Add(追加)メニューからインポーターにアクセス可能に。複数の *.POV/*.INC ファイルから POVRay プリミティブやメッシュオブジェクトを一度にインポートできます。avogadro ファイルやその他テストシーンでの動作を確認済みです。
- 追加:
- 修正:
- pov ファイルから POV-Ray 固有のプリミティブがその通りにインポートできるように。
- ビットマップテクスチャ処理のいくつかのバグ。
- エリアランプのバグを修正するため Area_illumination の文法を更新。
- 一つの Blender オブジェクト内の複数のカーブをエクスポート可能に。
- マテリアルスロットのないヘアーをエクスポート可能に。
- 頂点数0のメッシュをエクスポート可能に。
- 表示レイヤーのみのエクスポートが再び可能に。
- 修正:
- Collada
- Blender Collada Profile が拡張され、ボーンレイヤーに対応し、正しいボーン位置になりました。
- その他の変更:
- Exporter:
- 空のエクスポートファイルを作成している時の警告のメッセージを改善。
- 透過に対応(bwrsandman 氏の Patch D1949を若干変更して使用)。
- Importer:
- 3頂点未満の面を警告として対処し、Mesh Validator にクリーンアップ処理させるよう、Collada Validator を変更。
- 穴ができるループへの警告を追加(穴のあるポリゴンには未対応)。
- Exporter:
- その他の変更:
独立アクティベーション(Individual Activation)
- サンプルとしてパイメニューを使用:
- 新しいアドオン設定の独立アクティベーション(Addons Preferences Individual Activation):
- 複数のホットキーをアクティベートまたは変更するアドオンに新しいアクティベーションシステムが付きました。
- このサンプルでは、各メニューにメニューとそのホットキーをアクティベートする選択ボックスがあります。
- パイメニューでは、まずアドオンを有効化します。これでアドオン設定サブモジュールアクティベーション(Addons Preferences Submodule Activation)が起動します。
- アドオン設定を展開し、選択可能なパイメニュータイプのリストを見てください。
- ここから使用したいパイメニューをそれぞれ独立してアクティベートできます。
- もしそのメニューが他のお気に入りとダブったなら、それをアクティベートする必要はありません。
- どんな組み合わせでもアクティベートでき、次回 Blender を起動した時にも有効になるよう、ユーザー設定として保存することもできます。
- Addons Preferences は "Save User Settings(ユーザー設定を保存)" ボタンで保存できます。
- "Save User Settings(ユーザー設定を保存)" ボタンは User Preferences(ユーザー設定)ウィンドウの一番下にあります。
新しい手順
- Addons Preferences(アドオン設定)はアドオンを有効にし、左の三角ボタンをクリックすることで表示されます。
- これはアドオン情報を拡張し、もしアドオンに設定可能な項目がある場合、ここに表示されます。
- "Bool Tools" を例にします。
- Blender 2.78のツールシェルフ内のタブにパネルを持つ全アドオンが Addons Preferences を使用するようになりました。
- (ただし Create(作成)タブに収まっている Add Mesh(追加メッシュ)、Add Curve(追加カーブ)は別 )
- Tab Category テキストボックスでアドオンパネルが表示されるタブを変更できます。
Python API
新規 API
- blend ファイルにデータブロックを選択的に書き込む Python API(ライブラリアセットを書き込むのに便利)。
bpy.data.libraries.write()の API ドキュメントをご覧ください。
3e5414e490a67ad - mathutils.bvhtree: find_nearest_range API を追加。26f2fe9528250d8
- 圧縮ライブラリ blend の書き込みに対応。57d98a8048377a2
- Grease Pencil API の変更: https://wiki.blender.org/index.php/User:Antoniov/Grease_Pencil_Api_Changes
変更
bpy.data.foo.remove()
関数群のクリーンアップと挙動の統合が行われ、Blender からデータブロックを削除する前にリンクを解除したい場合は、明示的に do_unlink=True
を渡す必要ができました。従来はいくつかが暗黙的にリンクを解除、その他の物はまだデータブロックが使用中だった場合にエラーになっていました。
3a4c30により、Physics(物理演算)パネルの表示・非表示のフラグに RenderEngine.use_game_engine を使用するのではなく、COMPAT_ENGINES を使用するようになりました。この挙動に依存する RenderEngine は消えてしまうため、そのパネルの COMPAT_ENGINES リストに自身を追加するように、または Cycles が今 1d81f6 で使用しているのと同様、パネルに排他的手法のメソッドを使用するように更新する必要があります。排他リストを使用している RenderEngine のために、以下に影響を受けるパネルを掲載します。
"PHYSICS_PT_add", "PHYSICS_PT_rigidbody_constraint_panel", "PHYSICS_PT_rigid_body_constraint", "PHYSICS_PT_rigidbody_constraint_panel", "PHYSICS_PT_fluid", "PHYSICS_PT_domain_gravity", "PHYSICS_PT_domain_boundary", "PHYSICS_PT_domain_particles", "PHYSICS_PT_dynamic_paint", "PHYSICS_PT_dp_advanced_canvas", "PHYSICS_PT_dp_canvas_output", "PHYSICS_PT_dp_canvas_initial_color", "PHYSICS_PT_dp_effects", "PHYSICS_PT_dp_cache", "PHYSICS_PT_dp_brush_source", "PHYSICS_PT_dp_brush_velocity", "PHYSICS_PT_dp_brush_wave", "PHYSICS_PT_field", "PHYSICS_PT_collision", "PHYSICS_PT_smoke", "PHYSICS_PT_smoke_flow_advanced", "PHYSICS_PT_smoke_fire", "PHYSICS_PT_smoke_adaptive_domain", "PHYSICS_PT_smoke_highres", "PHYSICS_PT_smoke_groups", "PHYSICS_PT_smoke_cache", "PHYSICS_PT_smoke_field_weights", "PHYSICS_PT_cloth", "PHYSICS_PT_cloth_cache", "PHYSICS_PT_cloth_collision", "PHYSICS_PT_cloth_stiffness", "PHYSICS_PT_cloth_sewing", "PHYSICS_PT_cloth_field_weights", "PHYSICS_PT_softbody", "PHYSICS_PT_softbody_cache", "PHYSICS_PT_softbody_goal", "PHYSICS_PT_softbody_edge", "PHYSICS_PT_softbody_collision", "PHYSICS_PT_softbody_solver", "PHYSICS_PT_softbody_field_weights", "PHYSICS_PT_rigidbody_panel", "PHYSICS_PT_rigid_body", "PHYSICS_PT_rigidbody_panel", "PHYSICS_PT_rigid_body_collisions", "PHYSICS_PT_rigidbody_panel", "PHYSICS_PT_rigid_body_dynamics", "PHYSICS_PT_rigidbody_panel",
- gpu.export_shader がマテリアルの uniform 変数に関連付けられているマテリアルへのアクセスを提供するように。(6bd248cd6540)
謝辞
- irc #blenderpython の常連の皆さんに感謝。
- Blender 内のアドオンの開発者を支援&サポートしてくださった外部アドオンの開発者の皆さんに感謝。
- また、アドオンプロジェクトを支援&サポートしてくださった Blender の開発者の皆さんにも感謝。
スペシャルサンクス
- ideasman42(Campbell Barton)氏。
- 数年間にわたるハードワークに感謝します。貴方は私たち皆を奮起させてきました。
- ありがとう。