Dev:JA/Ref/Release Notes/2.71
目次
Blender 2.71 リリースノート
Blender Foundation とオンラインの開発者コミュニティは、Blender 2.71を公開できることを誇りに思います。
Cycles レンダーには Deformation Motion Blur(変形モーションブラー)や、炎と煙、ボリュームレンダリング、ベイキング API などの待望の新機能があります。ユーザーインターフェイスはポップアップのドラッグや、プレビューウィジェットのリサイズが可能になりました。 アニメーションには“easing equations(イージング式)”による、新しい補間タイプのプリセットが追加されました。モデリングは“split normals(分割法線)”が可能になり、スカルプト/ペイントには HSL カラーホイールと、DynTopo 用の Constant Detail(定値細部サイズ)が付きました。ゲームエンジンはロジックブリックのミュート、マルチスレッドアニメーション、Cast Only(影のみ)マテリアル、「無限」のアクションレイヤーが可能になりました。FreeStyle NPR レンダリングは新しいテクスチャ付きストローク機能と、ラインソートオプションが付きました。
Cycles レンダリング
Cycles がボリュームテクスチャのレンダリング、炎と煙、変形のモーションブラー、Cycles マテリアルからのテクスチャのベイク、テクスチャ補間モードの追加、専用 UV レイヤノードなどに対応しました。
アニメーション
Graph Editor(グラフエディター)にアニメーションのコントロールを改善する Easing(イージング)式が多数追加されました。また、他のウィンドウのロックが再び可能になり、Auto Snap(自動スナップ)が表示タイプから独立しました。
特にエラーやドライバー式編集時の自動更新、アイコンなど、ユーザーインターフェイスがもっとフィードバックされるようになり、編集ツールも増えました。
Lasso(投げ縄)選択対応や、ストリップのリンクなしの複製、選択中のストリップを元にしたプレビュー範囲の設定などの新しいツールもあります。
モデリング
新しい面毎のノーマル機能は、Blender が形状を複製することなく、シャープな辺を正しく表示・エクスポートできます。
さらに選択ツールにオプションが増えました。
スカルプト・ペイント
色選択用のHSLカラーホイールや、ダイナミックトポロジー(DynTopo)スカルプト時の密度処理を均一にするツールなどの新機能があります。
SculptMode(スカルプトモード)時の Dyntopo と MatCap 表示にもパフォーマンスの最適化が行われています。
ゲームエンジン
各ロジックブリックをミュートする UI、アニメーションのマルチスレッド化、影のみのマテリアルに、アクションレイヤーの増加がゲームエンジンの新機能です。
Freestyle NPR レンダリング
Freestyle がテクスチャ付きのストローク対応によりアップグレードされました。テクスチャ付きストロークは、ラインにパターンを適用し、荒い表面やストローク自身への違うブラシの先端をシミュレートできます。
また、ラインのソートはライン描画の順序をアーティストがコントロールしやすくします。
ユーザーインターフェイス
インターフェイスの新機能には、テクスチャペインティング用の新しいアイコンや、リサイズ可能なプレビューウィジェット、ドラッグ可能なポップアップなどがあります。
その他の機能
カーブのベベルのコントロールの追加、Blender 内部レンダー用のマテリアルの影の投射の排他コントロール、モーショントラッキング用の新しい歪みモデル、マスクエディターの処理の改良など。
機能紹介ビデオ
上述のたくさんの機能を Blender Developer Sneak Peeks で観ましょう ― このビデオポッドキャストシリーズでは、Blender のリリース毎の開発の重要なマイルストーンを紹介しています。